■東京ドーム7個分の延床面積を誇る東日本最大・当社最大の物流施設

2021年10月26日
大和ハウス工業株式会社
代表取締役社長 芳井 敬一
大阪市北区梅田3-3-5

 大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:芳井敬一)は、2019年9月より、千葉県流山市において、東日本最大(※1)・当社最大の延床面積(322,299㎡)(※2)を誇るマルチテナント型物流施設(※3)「DPL流山Ⅳ」を建設してまいりましたが、2021年10月31日に建物が完成し、11月1日より稼働します。

 当社は、千葉県流山市において、計4棟のマルチテナント型物流施設からなる「DPL流山プロジェクト」を進めており、このたび3棟目となる「DPL流山Ⅳ」が完成しました。
 当施設は、東日本最大・当社最大の延床面積を誇り、働き方改革の支援として、テナント企業の従業員専用の保育施設やコンビニエンスストアを完備するとともに、免震システムや非常用自家発電機を設置するなど、BCPにも対応した防災配慮設計としました。
 また、周辺環境に配慮するため「四季のひろば」を設け、一年を通して彩りを与える数種類の植栽を施すとともに、外壁にルーバーを設ける等、大型物流施設の圧迫感を緩和しました。
 立地面では、常磐自動車道「流山インターチェンジ」から約2.5kmと近接し、首都圏から広域には東日本全域までアクセスできる場所に位置しており、首都圏向け物流の集約拠点としてだけでなく、世界中からの輸出入の基地となる、グローバルSCM(※4)に対応可能な施設として利用できます。
※1.当社調べ。1棟単体。竣工ベース。
※2.東京ドーム約7個分。
※3.テナント企業が複数入居可能な物流施設のこと。
※4.サプライチェーンマネジメントの仕組みを国内にとどまらず、世界にある拠点を結んで実施すること。

●ポイント
1.東日本最大の延床面積かつ国内最大の1フロア延床面積を有し、各階に両面トラックバースを採用
2.周辺環境やテナント企業の従業員に配慮したデザインを採用
3.物流業界の人手不足を解消するために「マルチ派遣」を導入
4.働く場所から住まいまで提供する「DPL流山プロジェクト」

1.東日本最大の延床面積かつ国内最大の1フロア延床面積を有し、各階に両面トラックバースを採用
 「DPL流山Ⅳ」は、地上5階建て、東日本最大・当社最大の延床面積322,299㎡の広さを誇る大型マルチテナント型物流施設で、各区画に事務所を設置することもできるなど、テナント企業の様々なニーズに対応することができます。
 また、当施設は国内最大(※5)の1フロア延床面積(約77,000㎡~)を有し、各階を周回できる両面トラックバース(※6)も、当社のマルチテナント型物流施設において初めて採用しました。
 あわせて、常磐自動車道「流山インターチェンジ」から約2.5kmと近接しており、首都圏から広域には東日本全域までアクセスできる場所に位置しています。さらに、「成田国際空港」や「東京国際空港」といった空路や「東京港」などの海路へのアクセスも可能で、国内外への物流をカバーする新たな一大物流拠点となる立地です。
※5.当社調べ。
※6.トラックが倉庫に荷物を運びこんだり、積み込んだりするため停車する場所のこと。
  
2.周辺環境やテナント企業の従業員に配慮したデザインを採用
①周辺環境に配慮した外観・外構デザイン
 「DPL流山プロジェクト」は、「DPL流山Ⅰ」「DPL流山Ⅱ」「DPL流山Ⅲ」「DPL流山Ⅳ」の4棟からなり、物流施設一体でつながりをもてるよう、「サクラ並木ゾーン」「クスノキ並木ゾーン」「ツツジ・メタセコイア並木ゾーン」を随所に設置しました。各所には、四季を通して花や草木をお楽しみいただけるよう、植栽にもこだわったことに加え、「DPL流山Ⅳ」の施設内には四季を感じられる「四季のひろば」を設けました。
 また当施設の壁面は、モザイク調に貼り分け、外壁にルーバーを設置することで、大型物流施設の圧迫感を緩和しました。

②誰にでもわかりやすいサインを使用
 当施設を使用する全ての方にわかりやすい表示とするために、当社の創業者石橋信夫の生誕地である奈良の代表的なシンボルより連想される、5色の色を用いてゾーン分けをしました。
 5色は、Aゾーン:赤色(「古都奈良の文化財」)、Bゾーン:水色(河川「吉野川」)、Cゾーン:緑色(産業「林業」)、Dゾーン:紫色(県の代表的な花の一つ「藤」)、Eゾーン:黄色(奈良県鳥「こまどり」)を用い、自分自身がどの位置にいるかわかりやすい配色にしました。
 また、オリジナルのピクトグラムを使用し、誰にでもわかりやすいサインとしました。

3.物流業界の人手不足を解消するために「マルチ派遣」を導入
 「DPL流山Ⅳ」は、テナント企業の従業員の働き方改革の支援として、仕事と子育てを両立させたい家庭でも安心して仕事ができるよう、最大60名のお子さまの受け入れができる、当施設で働く従業員専用の保育施設を施設内に完備しました。当施設内に保育施設があるため、親子で通勤ができ、緊急時でも保護者がすぐに対応できます。
 また、物流業界の人手不足を解消するために、「DPL流山プロジェクト」全体で、子育て中の働く方が複数のテナント企業で働ける「マルチ派遣」を導入しています。テナント企業と働く方の双方のニーズを結びつけ、テナント企業が繁忙期や繁忙時間に人材を確保できるとともに、働く方が働きたい時期や時間に合わせて働けるよう、株式会社ママスクエアが条件に合わせて派遣先と調整を行います。

4.働く場所から住まいまで提供する「DPL流山プロジェクト」
 「DPL流山プロジェクト」は、働く場所から住まいまで提供するプロジェクトです。働く方が複数のテナント企業で働ける「マルチ派遣」を導入しています。また、大和ハウスグループの大和リビング株式会社が株式会社ママスクエアと連携し、働く方が「DPL流山プロジェクト」に通勤しやすいよう、大和リビング株式会社が当施設の近郊にある賃貸住宅の情報を提供して斡旋するとともに、入居時の諸経費を優遇します。あわせて、株式会社ママスクエアが働く方の住まいの手続き等をサポートする予定です。

●主な設備・仕様等 
・各階両面トラックバース
・当社オリジナル免震システム「DKB弾性すべり免震支承」
・全館LED照明
・非常用自家発電機
・蓄電池(20台)
・トラックの入場予約システム・オンラインチェックインシステム
・無人搬送ロボット(50台)
・保育施設(最大60名)
・カフェテリア(368席)
・コンビニエンスストア
・LEED GOLD(※7)(予備認証取得済・本認証取得予定)
・ZEB READY(※8 )(取得予定)
※7. 国際的な建築物環境性能評価システムで、7つの評価項目(敷地選定、水資源の保全と節水、エネルギーと大気、材料と資源、
室内環境、革新性、地域別重みづけ)の合計点により格付けされる認証のこと。
※8. 再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から50%以上の一次エネルギー消費量を削減した建築物のこと。

●「DPL流山プロジェクト」
DPL流山Ⅰ
敷地面積:66,580㎡
延床面積:151,368㎡             
賃貸面積:144,003㎡ 
構造:PCaPC造一部S造
階数: 4階 
着工:2016年7月 
建物稼働:2018年4月 
  
DPL流山Ⅱ
敷地面積:60,662㎡ 
延床面積:115,535㎡
賃貸面積:111,070㎡
構造:PCaPC造一部S造
階数:4階
着工:2021年7月  
建物稼働:2023年5月(予定) 
  
DPL流山Ⅲ
敷地面積:53,937㎡
延床面積:122,064㎡
賃貸面積:102,444㎡ 
構造:RC+S造一部S造 
階数:4階
着工:2019年4月  
建物稼働:2020年10月
   
DPL流山Ⅳ
敷地面積:135,592㎡
延床面積:322,299㎡  
賃貸面積:260,824㎡ 
構造:PCaPC造一部S造 
階数:5階 
着工:2019年9月  
建物稼働:2021年11月 
    
DPL流山プロジェクト全体
敷地面積:316,771㎡
延床面積:711,266㎡ 
賃貸面積:618,341㎡  

    
■建物概要
名  称   :「DPL流山Ⅳ」
所 在 地   :千葉県流山市平方字上谷383-2他
交  通   :常磐自動車道「流山インターチェンジ」より約2.5km
敷地面積     :135,592.56㎡(41,016坪)
延床面積     :322,299.93㎡(97,495坪)  
賃貸面積   :260,824.91㎡(78,899坪)
        (1区画の面積約6,000㎡~、1フロア延床面積約77,000㎡~)
構造・規模      :PCaPC造一部S造(プレキャスト・プレストレストコンクリート造一部鉄骨造)
          地上5階建て(1階~4階 倉庫、5階 保育施設等)
建物用途       :マルチテナント型物流センター
建 築 主        :株式会社流山市平方地区共同開発  
総合計画    :大和ハウス工業株式会社 東京本店建築事業部
デザイン監修  :大和ハウス工業株式会社 企画開発設計部
設  計       :株式会社フクダ・アンド・パートナーズ 
施  工       :西松建設株式会社
着 工 日    :2019年9月2日
建物完成日    :2021年10月31日
稼働開始日   :2021年11月 1日  
お客さま
お問い合わせ先:大和ハウス工業株式会社 東京本店建築事業部 TEL:03-5214-2200

●当社の物流施設事業について
 当社の建築事業は、1955年の創業以来、工業化建築のパイオニアとして製造施設、医療・介護施設、オフィスなどさまざまな事業用建築を手がけるとともに、これまで物流施設については累計3,000棟以上を建築してきました。
 2002年以降は、物流施設の設計・施工にとどまらず、物流最適地の提案から維持管理に至るまで、お客さまの事業スキームにあわせた専用の物流施設をコーディネートする当社独自の物流プロジェクト「Dプロジェクト」を開始。不動産や金融など各分野のパートナーを組み合わせ、自社保有・ノンアセット・不動産流動化など物流不動産ソリューションを展開しています。
 これまで「Dプロジェクト」では、特定企業向けの物流倉庫であるオーダーメイド型のBTS型物流施設に加え、立地条件の良い場所に複数のテナントが入居可能で短期的な物流ニーズにも迅速に対応できるマルチテナント型を展開し、全国で312ヶ所・総敷地面積約1,098万㎡の物流施設の開発を手掛けています。(※9)
※9.2021年9月30日現在。施工中含む。
  

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 大型マルチテナント型物流施設「DPL流山Ⅳ」完成