紙類のリサイクル推進のため、子どもたちにもわかりやすい動画で啓発します

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 大分県豊後高田市(市長:佐々木 敏夫)は、コロナ禍で外部講師の立ち入りの制限などのある小学生のため、環境啓発動画「エコビー博士のエコな昔話(第2話)くいしんぼうたろう」を制作しました。制作した動画は、YouTubeで公開するほか、市のホームページへの掲載やケーブルテレビで放送します。
 もえるごみとして捨てられがちな紙類のごみのリサイクルを推進し、ごみの減量化を通じて、政府の掲げる「2050年カーボンニュートラル宣言」達成に少しでも寄与するため、環境啓発に取り組みます。

エコビー博士のエコな昔話(第2話)くいしんぼうたろう
 今回の動画は、紙類のごみのうち「牛乳パック(紙パック)」のリサイクルに焦点を当てて、昔話で子どもでもわかりやすく学習できるものとなっています。
【あらすじ】
 食べたり飲んだり、散らかしたり。くいしんぼうたろうは毎日好き勝手やって、おかあさんは困っています。そんなある日、くいしんぼうたろうの身に悲劇が・・・・。
【動画:https://www.youtube.com/watch?v=mYidauIPtoA
 
1 これまでの取組み
 依頼のあった小学校に対して出前講座を実施し、ごみの減量化や地球温暖化対策等についての講座を行ってきました。
 また、市内で放送されるケーブルテレビを通じた広報については、環境課職員が出演し、スライドなどで各種環境施策の周知を行うものでした。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202110252251-O2-81PFYtGb

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【リサイクル出前講座】
https://www.city.bungotakada.oita.jp/page/page_04547.html

2 動画制作の背景
 令和2年2月頃からコロナウイルスの感染症対策として、市内の小学校等において外部の者が校内に立ち入ることが制限されることとなり、これまでのような環境学習の出前講座を実施できない状況となりました。
 コロナ禍の中でも、子どもたちに環境学習の機会を与え、正しい知識を持ってごみ減量等に取り組んでいただきたいとの思いから、講座を開かなくても学習できる「動画」の制作を検討しました。

3 工夫した点
 動画は、その内容に興味をそそられなければ、そもそも見てもらえないため、子どもでも親しみやすいよう、アニメーションを制作することとしました。
 また、子どもをターゲットとすることで、親子で一緒に見てもらえれば、地域の出前講座に参加することのない、若い世代にもメッセージを伝えることができると考えました。
 アニメーションは、統一感を出すことで、続けて他の作品を見てもらえるように環境課オリジナルのPRキャラクター「エコビー博士」シリーズとしました。
 いろいろとアニメーション作品を作っていく中で、あきさせないよう動画の再生時間が長くなりすぎないことに注意するようになりました。
その他にも「コメディタッチのもの」「間違いさがし」「昔話」などバリエーションを増やして、多くの方に興味を持ってもらえるよう工夫しました。

4 苦労した点
 当初、アニメーションを制作しようとしたものの、動画制作のノウハウが全くなく、専用のソフトもなかったため、パワーポイントのアニメーション機能を駆使して、試行錯誤を重ねました。
 このアニメーション機能も、今までに全く使用したことがなかったため、そもそも動かし方がわからない、動かし方がわかっても、キャラクターが連続して動かない、滑らかに動かないなど何度も壁にぶち当たりながら、1つの動きの中に複数のアニメーション機能を入れるなど、さまざまな方法を試し、なんとか作品を完成することができました。

5 動画の活用
 制作した動画は、市のホームページやケーブルテレビ、YouTubeの市の公式チャンネルに掲載し、令和2年度には、当初制作した2作品をDVDに収録し、市内の保育園(7園)、幼稚園(2園)、小学校(11校)へ配布しました。
 その後もアニメーションを制作し、今年度は7作品を収録したDVDを同様に配布する予定です。

6 その他
 コロナウイルスの感染状況が落ち着いていた時期に、小学校へ出前講座に行く機会がありました。講座終了後に片づけをしていると、1人の男の子が話しかけてきました。
「さっきの授業の絵、ケーブルテレビで見たことがある。」
 その絵は、アニメーションの「間違いさがし」で使ったものでした。
 その男の子は「ほかのも見たことがあるよ。」と言い、家庭で行っているごみ減量や省エネの取組みについて話してくれました。
 TVやYouTubeなどでさまざまなジャンルの番組・動画がある中で、「環境に関するもの」はよほど興味がある方でないとなかなか見てもらえないものだと思います。
 そんな中でもケーブルテレビで見てもらい、内容についても覚えていたことにうれしく思い「また新しいものを作っているから、また見てね」と言い、感謝を伝えました。
 今後も、多くの方が環境に対して関心を持ってもらえるよう、さまざまな工夫をして動画を制作していきたいと思います。

7 その他の子ども向けの環境啓発の取組み
●エンジョイエコクラブ
https://www.city.bungotakada.oita.jp/page/page_04551.html

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 夏休み、冬休みに地球温暖化対策につながるエコ活動を家庭で実践してもらい、家族をまじえたエコ活動の実践が習慣化されることを目指します。
 できたエコ活動は、チャレンジシートに色を塗っていきます。親子で一緒に行うエコ活動もあり、参加者からは「今後もエコ活動に取組んでいきたい」「エコ活動を通じて、地球温暖化を考えるようになった」などと感想をいただいています。

●菌ちゃん野菜づくり
https://www.city.bungotakada.oita.jp/page/page_05905.html
https://www.city.bungotakada.oita.jp/page/page_06022.html
 菌を活用し、野菜の調理くずなどの生ごみを分解してできた土を使って、小学生が野菜づくりにチャレンジします。子どもの頃から生ごみのリサイクルに関心をもってもらい、収穫をとおして食のつながり、いのちの「循環」を体感する機会を提供します。
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●オリジナルエコバックづくり
https://www.city.bungotakada.oita.jp/page/page_06001.html
 幼稚園児と保護者を対象に、オリジナルエコバックづくりを行い、レジ袋の削減を通じて一人ひとりが普段のライフスタイルを見直し、不必要なワンウェイプラスチックの削減をすることで、海洋プラスチックごみ問題等の解決の一歩となることを目指します。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202110252251-O10-arhTDUWy

●環境カルタの制作
https://www.city.bungotakada.oita.jp/page/page_06070.html
 環境カルタの読み札・絵札の原案を子どもたちが自ら考え創作することで、環境に関する教養を身につけてもらうとともに、環境に対する意識の向上を図ります。
 市内全小学校が協力して1セットのカルタ原案を作成し、完成したオリジナル環境カルタを全小学校へ贈呈しました。
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【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202110252251-O12-8Rg1N2uw

●環境標語
https://www.city.bungotakada.oita.jp/page/page_05725.html
 ごみの資源化・減量化につながる3R(リデュース、リユース、リサイクル)やポイ捨て防止、地球温暖化防止など豊後高田市の環境美化に対する意識を高めることを目的として実施しています。
 市内小学4~6年生を対象に環境標語を募集し、各学年で最優秀賞1名、優秀賞2名を選考し、表彰します。最優秀賞の作品3点は、看板にして市の施設に掲示します。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202110252251-O13-ttWJR86s

8そのほかの環境啓発動画(アニメーション)
●教えてエコビー博士 -自己紹介編-

【動画:https://www.youtube.com/watch?v=krquoy16oVI

 
●エコビー博士のエコな昔話(第1話)ざつがみたろう
【動画:https://www.youtube.com/watch?v=Ntc7f7iGjuU

このほかにもまだまだあります!
このほかの環境啓発動画は↓からご覧ください♪
■エコビー博士の部屋
https://www.city.bungotakada.oita.jp/page/page_06082.html
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202110252251-O14-25shNJyh

 
大分県豊後高田市 環境教育の取り組み
 豊後高田市は、大分県の北東部、国東半島の西側に位置し、豊かな自然と温暖な気候に恵まれ、山間部及び海岸部の自然景観や農村集落景観、六郷満山文化ゆかりの遺産、日本遺産、世界農業遺産、国指定名勝等、豊かな自然と歴史文化などの地域資源が豊富です。

 しかし、利便性や物質的豊かさを求める近年のライフスタイルは、エネルギー消費の増大や自然環境、生活環境への悪影響が懸念されています。
 今、私たちには、自らのライフスタイルを見直し、環境への負荷の少ない持続的発展が可能な循環型社会の構築を目指すことが求められています。

 このようなことから、2018年7月に豊後高田市環境基本条例を制定し、2020年2月に、豊後高田市環境基本計画を策定しました。

 豊後高田市環境基本計画では、望ましい環境像として「環境にやさしいまち、住みよいまち豊後高田」を実現するため、
1「自然環境」ふる里の豊かな自然を守り育て、未来へ継承しよう
2「生活環境」生活環境を大切にし、住みよいまち豊後高田を実現しよう
3「資源・エネルギー」限りある資源を大切にし、経済の発展と環境の保全を両立しよう
4「環境教育・連携」みんなで学び、環境にやさしいまち豊後高田を実現しよう
の4つの分野を柱として施策を推進しています。

 基本目標4「環境教育・連携」達成のため、持続的発展が可能な循環型社会の構築に貢献できる人材の育成を目指し、環境教育を推進します。
 環境の保全と創造のためには、市民一人ひとりが環境に関心を持ち、正しい知識と正しい理解のもとに行われる日々の取り組みが、環境問題を解決するための大きな力とると考えます。

◆環境基本条例(市HP)
 https://www.city.bungotakada.oita.jp/page/page_04271.html
◆環境基本計画(市HP)
 https://www.city.bungotakada.oita.jp/page/page_05237.html

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 “自作アニメーション”「エコな昔話」でコロナ禍に負けない環境教育