イノベーションを加速する信頼性の高い知見や分析を提供する世界的リーディングカンパニーのClarivate plc(NYSE:CLVT)は、本日、6カ国16名の世界的な研究者をCitation Laureates™(引用栄誉賞)に選出しました。この受賞者は、Institute for Scientific Information (ISI)™の分析により、「ノーベル賞クラス」の研究成果と認められた研究者です。 2002年以来、ISIのアナリストは、Web of Science™の引用データを用いて、ノーベル賞と同じ研究分野(医学・生理学、物理学、化学、経済学)において影響力のある研究者を毎年特定しています。1970年以降、Web of Scienceに掲載された約5,200万件の論文や会議録等のうち、2,000回以上引用されているのはわずか6,500件(0.01%)に過ぎません。このような稀有な論文の著者の中から引用栄誉賞受賞者が選ばれます。引用栄誉賞受賞者の研究論文は頻繁に引用され、科学に極めて大きく貢献をしており、時には社会に変革をもたらします。 2021年10月初旬、学術界最高の栄誉であるノーベル賞の発表が行われます。この年に一度の発表は、世界的に様々な憶測を呼びますが、クラリベイトは、定性的な評価に加えて定量的なデータを用いて、誰が選ばれるかについての貴重なインサイトを提供する唯一の組織です。これまでに、「Hall of Citation Laureates」に掲載されている受賞者のうち59名がノーベル賞を受賞しています。 クラリベイトのSVP Strategy, ScienceのJoel Haspelは次のように述べています。「今年の引用栄誉賞受賞者は、現代における最も重要な研究の先駆者であり、フリーラジカル、ウイルスの同定、金融危機など、さまざまなテーマについて我々の理解を深めてきました。彼らの基礎的な研究があったからこそ、医薬品開発、経済理論、起業家精神などでのイノベーションが継続的に発展することができたのです。私たちは、彼らの多大な功績を称え、その引用記録が、研究者や研究分野、そして社会全体への影響を反映していることを示すことができ、大変嬉しく思います。」 Joel Mokyr(ノースウェスタン大学、Robert H. Strotz教養学教授、経済学・歴史学教授)は、今回の受賞について次のように述べています。「アダム・スミスの『道徳感情論』では、人が一生懸命働き、苦労を厭わない最大の理由は、自分と同じような人たちに尊敬されたいからだと述べています。クラリベイトが引用栄誉賞受賞者として認めてくれたことは、少なくとも誰かが私の仕事に注目してくれているということであり、それはとても良いことだと思っています。人には、自分と同じような人に認められたいという内的な欲求があります。そのため、同業者による評価は、今日の世界のあらゆる種類の科学の大きな推進力になっていると思いますし、科学のおかげで今の私たちがあるわけですから、これはとても幸せなことです。」 クラリベイトのInstitute for Scientific InformationのSenior Citation AnalystであるDavid Pendleburyは次のように述べています。「1つの論文が2,000回以上引用されることは稀有なことです。被引用数が非常に多い論文の著者は、通常、各国の科学アカデミーのメンバーであり、大学やその他の研究機関で上級職に就いていて、その分野で名だたる多くの国際的な賞を受賞しています。実際、彼らの多くは、それぞれの研究分野の形成に貢献しています。このような"科学界のエリート"の中には、ノーベル賞を受賞した人もおり、毎年、論文の引用、研究コミュニティでの影響力、研究者からの評価の関連性を実証しています」と述べています。 今年の受賞者16名のうち、9名は米国、3名は日本、その他フランス、イタリア、韓国、シンガポールの主要学術機関に所属しています。
「ヒトの病気におけるフリーラジカルと抗酸化物質の役割を含む、フリーラジカル化学における先駆的な研究」 Barry Halliwell シンガポール国立大学上級副学長兼プロヴォストオフィス シニアアドバイザー(アカデミックアポイントメントおよびリサーチエクセレンス)、科学技術研究庁(A*STAR)バイオメディカル諮問委員会議長、シンガポール国立大学Yong Loo Lin School of Medicine生化学特別教授(シンガポール)
「溶液中の有機および生体分子の計算化学的手法および研究で、合理的な薬剤設計および合成に貢献」 William L. Jorgensen イェール大学化学部(ニューヘブン・コネチカット・USA) Sterling教授
経済学 「起業家精神、イノベーション、競争に関する先駆的な研究に対して」 David B. Audretsch アメリテック経済開発講座 特別教授、インディアナ大学オニール公共・環境問題学部開発戦略研究所(ブルーミントン・インディアナ・USA) 所長 David J. Teece 知的資本経営タッシャー・イニシアティブ 所長、カリフォルニア大学バークレー校ハースビジネススクールビジネスイノベーション研究所(バークレー・カリフォルニア・USA) 経営学教授
「技術進歩とその経済的帰結の歴史と文化に関する研究に対して」 Joel Mokyr ノースウェスタン大学(エバンストン・イリノイ・USA) 芸術科学Robert H. Strotz教授、経済学・歴史学教授
「国際的なマクロ経済学への貢献、および世界的な債務と金融危機に関する洞察力に対して」 Carmen M. Reinhart ハーバード大学ケネディスクール(ケンブリッジ・マサチューセッツ・USA)国際金融システム学科Minos A. Zombanakis教授 Kenneth S. Rogoff ハーバード大学(ケンブリッジ・マサチューセッツ・USA)経済学部教授、公共政策Thomas D. Cabot教授
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