大幸薬品株式会社(本社:大阪市西区、代表取締役社長:柴田高、以下、大幸薬品)は、特許長期濃度保持型 二酸化塩素ガス溶存液(*1)が、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異2株(アルファ, ベータ)のスパイクたんぱく質と宿主細胞表面に存在するACE2(*2)受容体との結合を阻害することが確認されたと発表しました。本研究成果は英文学術誌Annals of Pharmacology and Pharmaceutics「Inhibition of the Binding of Variants of SARS-CoV-2 Coronavirus Spike Protein to a Human Receptor by Chlorine Dioxide」(2021, Volume 6, Issue 1, Article 1199)に掲載(http://www.remedypublications.com/open-access/inhibition-of-the-binding-of-variants-of-sars-cov-2-coronavirus-spike-7364.pdf)されました。
(*1) 大幸薬品株式会社製 特許長期濃度保持型 二酸化塩素ガス溶存液 (特許第5757975号) (製造後3年経過の本溶存液)を使用。 (*2) ACE2とは:アンジオテンシン変換酵素2(Angiotensin-converting enzyme 2)のことで、血圧上昇に深く関与している酵素であり、ヒトコロナウイルスSARS-CoVおよびSARS-CoV-2の機能的受容体として知られている。 (*3) Yan R, Zhang Y, Li Y, et al. Structural basis for the recognition of SARS-CoV-2 by full-length human ACE2. Science 2020;367(6485):1444-8. (*4) ppmの単位について: ppm(parts per million)は100万分の1という割合を表します。液体では重量比(mg/L=ppm, 1L水=1kgと近似)、気体では体積比を用います。本試験のppmは水溶液での重量比を表します。 (*5) 2021年5月14日付 大幸薬品 News Release https://www.seirogan.co.jp/internal/uploads/arrival/pdf_630.pdf