■英国における高血圧症の実態 英国では、成人の約3割が高血圧症といわれています。英国政府が運営する国民保険サービスNHS(National Health Service)は、2030年までに国内の血圧コントロール率80%を目標に掲げています。一方で、最新のコントロール率は60%といわれており、更に血圧コントロール率を高めていく必要があります。イギリスの場合、緊急時を除き、受診する医療機関は事前に登録した「かかりつけ医」と決められています。かかりつけ医によっては多くの患者を抱えているため、待ち時間が長く、十分な診察時間を確保できない場合があります。それを理由に治療を中断してしまう患者もいるといわれています。治療効率の向上と治療継続が高血圧治療の重要な課題といえます。