豚熱発生がイノシシの広域的な分布に与える動向をはじめて把握 (Journal of Veterinary Medical Scienceに2021年3月26日付で掲載)
国立大学法人東海国立大学機構岐阜大学 応用生物科学部附属野生動物管理学研究センターの池田敬特任准教授(1)、同学部の鈴木正嗣教授(2)、淺野玄准教授(2)の研究グループは、岐阜県「清流の国ぎふ森林・環境税」を活用した「清流の国ぎふ森林・環境基金事業:野生動物総合対策推進事業」の一環として、岐阜県内に生息する野生動物の調査研究を実施しています。 その過程で、本研究グループは岐阜県環境企画課と協力し、カメラトラップ調査で、豚熱発生前後の郡上市、下呂市、高山市におけるイノシシの相対的な個体数が急激に減少したことを把握しました。また、イノシシの個体群管理や豚熱対策のために、数種類の個体数指標を継続的に収集するモニタリング体制の必要性を提言しています。 本研究成果は、学術誌「Journal of Veterinary Medical Science」に2021年3月26日付で掲載されました。
【研究論文】 論文タイトル:The potential negative impacts of the classical swine fever virus on wild boar population in Gifu prefecture, Japan. 論文著者:池田 敬、淺野 玄、鈴木正嗣 掲載雑誌:Journal of Veterinary Medical Science 掲載日:2021年3月26日(早期公開)