愛知県一宮市と株式会社建設技術研究所は、災害時の的確な避難指示発令などに向けた共同研究に連携して取り組むこととし、2021年2月25日に協定を締結しましたのでお知らせします。

1. 研究の背景
 近年、気候変動の影響による豪雨災害が頻発しており、住民の人命や財産を守るための災害対応の負担が増加すると考えられます。一方、人口減少などの理由による技術者の不足により、自治体の災害対応能力は厳しい状況にあります。
 そこで、災害時の管理負担を軽減するため、防災担当者の防災事前準備に関する調査を通じ、気象予測と水理現象解析に基づいた緊急対応時の意思決定支援ツールを共同開発することとしました。

2. 研究内容
 (1) 緊急対応時の体制や行動の整理
 (2) 意思決定ツールの開発
 (3) 浸水予測モデルの開発
 (4) 意思決定支援ツールの試用と評価

3. 意思決定支援ツールのイメージ
 開発する意思決定支援ツールには、以下のような機能を組み込む予定です。
 (1) 防災情報の確認
 ・実況・予測レーダ雨量を取得し地図上に表示
 ・水位・雨量観測所の観測値を表示
 ・浸水予測モデルによる観測所水位予測・浸水予測を表示
 (2) 防災情報の共有
 ・SNSで収集した浸水リスク情報をWEB上で表示
 ・豪雨や浸水に対するアラートメールを配信

4. スケジュール
 2021年6月まで システム開発
 2021年7月から システム使用と評価(2022年3月まで)

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 災害緊急対応時の意思決定を支援するツールの開発に関する共同研究を行います