2021 年 1 月 27 日株式会社キアゲン

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)変異株解析に対する QIAGEN ソリューションの有用性

 
QIAGEN は 2020 年 5 月より新型コロナウイルス変異株の解析を開始、現在も 2 週間おきに解析を実施し調査・査定を継続
QIAseq SARS-CoV-2 Primer Panel は新型コロナウイルス変異株の特定を行う RNA シーケンスに貢献

ジャーマンタウン(米国メリーランド州)およびヒルデン(ドイツ) 2021年1月20日(中央ヨーロッパ時間) QIAGEN N.V. (NYSE: QGEN;Frankfurt Prime Standard: QIA 以下、QIAGEN) は新型コロナウイルスの検出にはPCRテストが引き続き有効であり、また、世界中で脅威となっている新型コロナウイルス変異株解析の確 立を継続的に目指すことを発表しました。

QIAGEN は公共データベースである GISAID、GenBank に登録されている新型コロナウイルス変異株の遺伝子変異を 2020 年 5 月より解析しています。また、2020 年 1 月時点でのデータの再解析も実施し、QIAGEN の
解析感度は新型コロナウイルス変異株の遺伝子変異解析に影響はないことを確認、現時点でも 2 週間ごとに遺伝子変異の解析を行っています。

“我々の 3 種類の PCR テストはいずれの新型コロナウイルス変異株の検出に対しても有効であり、PCR は今後SARS-CoV-2 のような RNA ウイルスの検出において標準的手法であることを喜ばしく思う“と QIAGEN のチーフメディカルオフィサーである Davide Manissero, M.D は述べています。
“また、今後世界中で進む SARS-CoV-2 RNA のシーケンシングは、リスクが高いと考えられる変異株遺伝子変異情報の、国際間での透明性の確保とデータベース化に伴い、ワクチン開発・接種やコロナウイルス検出テスト に貢献するでしょう”

伝搬力が高いと考えられている新型コロナウイルス変異株にはVUI 202012/01株(英国で最初に検出された株)、501Y.V2株(南アフリカで同定された株)、そしてB.1.1.28 P1(最近ブラジルで発見された株)などがあります。SARS-CoV-2はRNAウイルスのため、ウイルスゲノムの複製の際に遺伝子変異を頻繁に起こします。
これらの遺伝子変異は異なる特性を持つ可能性があり、ときには新規の株として認識されます。

リスクが高い可能性のある変異株の検出・特定に関して、ドイツや米国といった国々は SARS-CoV-2 陽性の検体のシーケンシングを拡充し、遺伝子変異の発生をモニタリングしています。
2020 年 8 月、QIAGEN はこの包括的なモニタリングを目的とするシーケンシングに向けて QIAseq SARS-CoV-
2 ソリューションの提供を開始しました。これは SARS-CoV-2 ターゲットパネル、QAIseq FX ライブラリーキット、そしてバイオインフォマティクスである QDI(QIAGEN Digital Insights)の解析ソフトウェアを包含したソリューションです。このソリューションは既知の、また新規の SARS-CoV-2 ゲノムの遺伝子変異の解析を可能にします。

Center of Genomics at the School of Medicine(Loma Linda University,米国カリフォルニア)は数種の新型コロナウイルス変異株のゲノムシーケンスにおいて、この QIAGEN ソリューションを評価した論文を最近発表しました。その論文は鼻咽頭スワブをサンプルとしたものです。QIAseq SARS-CoV-2 プライマーパネルによるSARS-CoV-2 ゲノムのターゲット増幅は、ヒトゲノムやヒト由来のバクテリアゲノムをサンプルとした場合に比較して 100 倍くらいのカバレッジであることを結果として示しています。

QIAGEN について:
QIAGEN N.V(本社オランダ)は、Sample to Insight ソリューションを提供するリーディング・グローバル・プロバイダーとして、研究者のみなさまが生体試料サンプル(Sample)から価値ある生物学的知見(Insight)を得ること に貢献しています。
QIAGEN のサンプル調整テクノロジーは血液、組織その他の物質から DNA、RNA やタンパク質を単離処理し、バイオ分子を可視化、分析可能な状態にします。
バイオインフォマティクスソフトウェアやその知識ベースを用いれば、関連したデータを実用可能な価値ある知見 として解釈することができます。
また、QIAGEN の持つ自動化ソリューションは、一貫したワークフローとして効率的かつ効果的な研究プロセスを実現します。
QIAGEN は分子診断(ヒューマン・ヘルスケア)やライフサイエンス(アカデミア、創薬研究開発、産業アプリケーション、法医学など)に従事されている世界中 500,000 名以上の顧客のみなさまにこれらのソリューションを提供しています。
2020 年 3 月 31 日の時点で、35 ヵ国、5,100 名以上の社員が所属。詳細はこちら http://www.qiagen.com

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)変異株解析に対する QIAGEN ソリューションの有用性