大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:芳井敬一)は、2020年12月18日、オランダ王国(以下、「オランダ」)において、工業化建築の一つであるモジュラー建築(※1)商品の販売・レンタル事業を行う、Jan Snel Group(ヤンスネルグループ:以下、「ヤンスネル社」)の持株会社Flexbuild Holding B.V.(フレックスビルドホールディング:以下、「フレックスビルド社」)の株式譲渡に関する契約を締結し、フレックスビルド社およびその事業会社であるヤンスネル社を子会社化することとなりましたのでお知らせします。当社はこれを足掛かりとして欧州へ本格的に進出し、工業化建築事業を開始します。 なお当社は、2020年3月にオランダでDaiwa House Europe B.V.(以下、「ダイワハウスヨーロッパ」)を設立しており、このたびのフレックスビルド社の株式譲渡契約は、ダイワハウスヨーロッパを通じて行うものです。 ※1. 工場でユニットを作って、現場で組み立てる工法。
1.株式取得の理由 大和ハウスグループは、国内市場の環境変化に備え、海外事業の管理体制を強化しつつ、継続的に事業投資を行っています。 当社は2017年2月に、米国東部地域において戸建住宅事業を行うStanley-Martin Communities, LLC(スタンレーマーチン社)をDaiwa House USA Inc.の子会社とし、米国での戸建住宅事業に進出しました。 豪州では2018年2月に、ニューサウスウェールズ州シドニーの戸建住宅建設および土地開発会社であるRawson Group Pty Ltd.(ローソングループ社)をDaiwa House Australia Pty Ltd.の子会社としました。 今回、当社初進出となる欧州は、主要国の人口増加が継続する一方で、住宅が不足し、職方不足や建築資材価格の高騰などが課題となっています。 そのような中、当社がこれまでに培ってきた工業化住宅や高品質、短工期のノウハウを活かし、欧州で必要とされる住宅の供給を実現するため、2020年3月、周辺国へのアクセスなどの拠点性に優れたオランダに、ダイワハウスヨーロッパを設立することとなりました。 また、欧州の市場調査を通じて協業の候補となったヤンスネル社は、工業化建築を手掛ける当社と親和性が高く、企業理念や事業方針・社会貢献のあり方など、同様の価値観を持っているため、よりシナジーを活かしながら欧州市場へ事業展開できるパートナーになり得ると考え、今回の契約締結に至りました。 今後は、当社グループが国内外で培ってきたノウハウと、ヤンスネル社が欧州で発揮している技術や販売網を活かし、欧州市場への事業拡大を図ります。