松本が再びフロアに降りてギターのリフをかき鳴らし、4人の女性ホーン隊が松本を囲むようにして演奏し始めると、「GIMME YOUR LOVE -不屈のLOVE DRIVER-」を華やかさ全開で聴かせた。1曲目同様、会場を広く使う贅沢さも配信ライブならではの良さだ。
エモーショナルに「ALONE」を聴かせた後、サポートメンバー含む全員がフロアに移動してトークを展開。「長くやってきていますが、まだまだやってないことっていっぱいあるんですね」と松本も初の無観客ライブを新鮮な気持ちで楽しんでいる様子。そしてチャイムが鳴り、LEDのビジョンに黒板や教壇など、学校教室の映像が映し出されると、稲葉が「5ERASという5つの時代に分けた最初のDay1、初期の頃のLIVE-GYMではいろんなことをやっていて、バンドのメンバーと一緒にフォークソング同好会みたいな形で演奏をしていて、寸劇もしていました」と当時を振り返り、松本も「どちらかというとそちら(寸劇)に力を注いでいた時期がありましたね(笑)」と笑顔で回顧。その流れで松本がトライアングルを持ち、他のサポートメンバーもウクレレやリコーダー、鍵盤ハーモニカ、タンバリンを使って「あいかわらずなボクら」と「Baby, You’re My Home」を、アットホームな雰囲気で聴かせた。
「TONIGHT(Is The Night)」から始まった後半。久しぶりのレア曲「どうしても君を失いたくない」を演奏した後に「皆さん、ここで一緒に踊ろうじゃありませんか!」と「恋心(KOI-GOKORO)」が始まると、ビジョンにオーディエンスの踊っている映像が映し出され、会場にはいないものの、このライブをたくさんの人々が見守っていて、参加していることを改めて感じさせてくれた。「皆さんの顔が目の前に来ると心強いですね。パワーも素晴らしいです」と歌い終わった稲葉も嬉しそうな表情を見せた。