VIALE-A試験のデータは、2020年6月に開催された第25回欧州血液学会(The European Hematology Association: EHA)年次総会にて、最新抄録として最初に発表されました。その後、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(The New England Journal of Medicine: NEJM)にも掲載されました7。
VIALE-C試験のデータは、2020年の米国臨床腫瘍学会(American Society of Clinical Oncology: ASCO)年次総会およびEHA年次総会の双方で発表され、学術誌ブラッド(Blood)にも掲載されました8。OSの中央値は、ベネトクラクス/LDAC併用療法群では7.2カ月(95%CI:5.6~10.1)、プラセボ/LDAC群では4.1カ月(95%CI:3.1~8.8)でした。主要評価項目であるOSのHRは、0.75(95%CI:0.52~1.07、p=0.114)でした。本試験の主要評価項目である、強力な化学療法が適応とならないAML患者さんにおけるOSの統計学的に有意な延長は、予定されていた解析時点では達成されませんでした。有効性の根拠となったのは、CR率およびCR持続期間でした。また、これを裏付けるエビデンスとして、CR+不完全な血液学的回復を伴うCR(CR+CRh)率、CR+CRh持続期間、および輸血依存から輸血非依存への移行率が評価されました。ベネトクラクス/LDAC併用療法群では、最も頻繁にみられた重篤な副作用(10%以上)は肺炎(17%)、発熱性好中球減少症(16%)、および敗血症(真菌性を除く、12%)でした1,9。