物質中のナノ空間を開拓し、高度集積化する新概念「物質空間テクトニクス」を提案



本発表の詳細は、早稲⽥⼤学のホームページをご覧ください。

 https://www.waseda.jp/top/news/70377



発表のポイント

●結晶中に「ナノ空間」を作り出し、それらを高度に集積化された「ハイブリッド空間」の完全制御に向けた新概念「物質空間テクトニクス」を提案、合成プラットフォームの確立を目指す。



 ●ナノ空間とそれらのハイブリッドから誘起される機能創発より、再生可能エネルギー技術の向上と環境改善に資する材料科学分野の発展に大きな貢献をもたらすと期待される。 



【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202010015199-O1-8HuRYXNV



2020年10月1日、クイーンズランド大学化学工学科・生物工学ナノテクノロジー研究所の山内悠輔(やまうちゆうすけ)教授(兼 早稲田大学各務記念材料技術研究所 招聘研究員、兼 物質・材料研究機構 グループリーダー)を研究総括とし、早稲田大学理工学術院の菅原義之(すがはらよしゆき)教授ならびに朝日透(あさひとおる)教授をプロジェクトマネージャーとする、早稲田大学、物質・材料研究機構(NIMS)

クイーンズランド大学から構成される研究グループが、科学技術振興機構による令和2年度戦略的創造研究推進事業総括実施型研究(Exploratory Research for Advanced Technology、以下ERATO)(*1)研究領域「物質空間テクトニクス」として採択されました。



研究総括が世界に先駆けて独自の合成法を提案して実現した導電性ナノ多孔体(*2)は、「第二世代無機多孔体」として、今、世界の材料化学の分野で特別な注目を集めています。本研究領域が目指す「第二世代無機多孔体」の合成プラットフォームの確立により、現在の社会的要請として望まれている持続可能なエネルギーと環境改善への貢献が期待されています。特に、エネルギーの貯蔵と変換(燃料電池、水分解、二次電池)の革新的材料をはじめ、有機合成用の不均一触媒、光学または電子センサーなど、多くの材料化学分野に広く展開されることが想定されています。



なお、本プロジェクトは、早稲田大学を主な研究拠点として展開します。



研究助成

研究費名:戦略的創造研究推進事業(ERATO: Exploratory Research for Advanced Technology)

研究課題名:「物質空間テクトニクス」 (R2年度~R7年度)

研究総括名(所属機関名):山内悠輔 クイーンズランド大学 化学工学科 教授 および、同大生物工学ナノテクノロジー研究所 教授

URL:https://www.jst.go.jp/pr/info/info1454/index.html



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 令和2年度 戦略的創造研究推進事業ERATOに採択