大鵬薬品とMD Anderson Cancer Centerが提携 転移性脳腫瘍、難治性がんを含む アンメット・メディカル・ニーズへの治療薬開発加速へ
大鵬薬品工業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林将之、以下「大鵬薬品」)とUniversity of Texas MD Anderson Cancer Center(所在地:米国テキサス州ヒューストン、以下「MD Anderson」)は、転移性脳腫瘍(脳転移)や膵がんを含む難治性がんなどのアンメット・メディカル・ニーズに対する治療の開発を加速するため、3年間の戦略的提携を開始したことをお知らせいたします。
American Brain Tumor Associationによると、米国では年間200,000人以上のがん患者さんが脳や脊椎への転移と診断をされていますが、これらの患者さんは臨床試験の対象から除外されることも多く、有効な治療法の開発は進んでいませんでした。しかし、脳転移のある患者さんが免疫療法や標的療法によりQOLや生存期間の改善につながる、有意な臨床効果を得られる可能性があることが、悪性黒色腫や肺がん、乳がんを対象とした最近の臨床試験で示されています。
米テキサス州ヒューストンにあるUniversity of Texas MD Anderson Cancer Centerは、がん患者さんのケア、がんの研究、教育、予防に注力する世界で最も高い評価を受けているがんセンターの一つです。この施設の唯一の使命は、世界中の患者さんとそのご家族のためにがんを撲滅することです。アメリカ国立がん研究所(NCI)が指定した、わずか51施設の総合がんセンターの中の一つでもあります。U.S. News &World Reportの「Best Hospitals」調査においては、MD AndersonはNo.1にランクインしています。同調査が開始された1990年以降、がん治療の全米トップ2病院のうちの1つにランクされ、直近19年の中で16回、第1位を取得しています。MD Andersonはアメリカ国立衛生研究所(NIH)のNCIより、がんセンターサポートの助成金を受け取っています。(P30 CA016672)