CIDP(慢性炎症性脱髄性多発根神経炎)は、日本でも患者数が5000人足らずの希少疾患で、発症の原因が十分に解明されておらず、また完治に至る治療法も見つかっていない難病です。手足の運動や感覚をつかさどる末梢神経に原因不明の炎症が起こり、運動機能の障害(手足に力が入らない、物をうまくつかめない、歩きづらいなど)や感覚障害(手足がしびれる、暑さや冷たさを感じないなど)が起きる病気です。症状が進行すれば歩くことや立つことが困難になる場合もあり、生活の質(Quality of Life:QOL)が損なわれます。