東京パラリンピックは意識変化に向けたひとつのトリガーといえます。バリアフリーや超高齢社会への取り組みは、SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)に繋がることでもあり、世界的に関心が高まっているテーマ。この東京でパラリンピックが開催される2021年、シンポジウムをはじめ、さまざまな機会でバリアフリーや高齢化問題への理解を深めていきたいと考えています。また、UR都市開発機構との連携によるICT技術を駆使した「未来の団地」プロジェクトをキャンパスに隣接する赤羽台団地で行っていますが、学生が作ったバリアフリーマップに、たとえば鉄道・バス会社とIT企業から成る「公共交通オープンデータ協議会(略称ODPT)」のデータを融合すれば、高齢者の外出に役立つ情報を未来の団地内で提供することも可能です。INIADは、これからもバリアフリーや高齢化などの社会課題に向き合うと共に、さまざまな連携を図ってより良い社会の実現に向けた研究・人材育成を推進していきます。