2020年3月27日



(株)明治



OLL1073R-1株で発酵したヨーグルトの摂取により、睡眠の質・精神系QOLの改善や便秘症状が抑制される効果を確認

~日本農芸化学会2020年度大会要旨集で発表~



株式会社 明治(代表取締役社長:松田 克也)とちいき進かがく株式会社(代表取締役社長:木下 徹)は、乳酸菌Lactobacillus delbrueckii ssp. bulgaricus OLL1073R-1(以下、OLL1073R-1株)で発酵したヨーグルトの長期摂取で、医療機関に勤務する成人女性の睡眠の質や精神系QOL(全体的健康感や疲労)が改善し、また便秘症状が抑えられる可能性が示唆されたことを確認しました。この研究成果を、生命科学分野で最大級の規模の学会である、日本農芸化学会2020年度大会要旨集にて3月5日に発表しました。

【内容】

■演題名

「OLL1073R-1株で発酵したヨーグルトの摂取による、睡眠の改善および消化器症状への影響を介した精神系QOLへの効果」

■概要

医療機関に勤務する成人女性961名を2群に分け、1つの群のみOLL1073R-1株で発酵したヨーグルトのドリンクタイプ(112 ml)を、1日1本16週間摂取していただきました。摂取した群(以下、摂取群)の479名と、摂取していない群(以下、対照群)の482名に対し、摂取期間の前後で、①ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)※1による「睡眠の質の評価」、②Eight-item Short Form Health Survey (SF-8)※2による「心身のQOLの評価」、③Gastrointestinal Symptom Rating Scale (GSRS)※3による「胃腸の状態の評価」を行い、以下の結果を得ました。

① PSQIスコア(高いほど睡眠の質が悪い)において、摂取群は対照群に比べて有意に低下し、睡眠の質の改善を確認しました。(図1)

② SF-8スコアにおいて、摂取群は対照群に比べて「全体的健康感」と「活力」の有意な上昇が認められました。(図2,3)

③ GSRSの「便秘尺度」において、摂取群は対照群に比べて便秘を抑制する効果が認められました。(図4)

さらに、摂取群において、①PSQIスコアの変化量と、②SF-8の「活力」スコアの変化量の間に有意な負の相関が認められ、睡眠状態が良くなるほど活力が上昇する可能性が示されました。

以上の結果から、OLL1073R-1株で発酵したヨーグルトの長期摂取により、医療機関に勤務する成人女性の睡眠の質が改善し、また便秘抑制など胃腸の状態が維持されたことで、全体的健康感や疲労など精神系QOLが改善する可能性が示唆されました。



※1ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI):睡眠の質の評価に広く使用されている18項目の質問票。

※2Eight-item Short Form Health Survey (SF-8):健康関連QOLの評価に広く使用されている8項目の質問票。

※3Gastrointestinal Symptom Rating Scale (GSRS):胃腸症状の評価に広く使用されている15項目の質問票。



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 OLL1073R-1株で発酵したヨーグルトの摂取により、睡眠の質・精神系QOLの改善などの効果を確認