愛知県蟹江町では、このたびシティプロモーションの一環として、町出身の探偵小説家・小酒井不木(こさかい ふぼく・1890(明治23年)~1929年(昭和4年))のミステリー作品「死体蝋燭」を原作としたショートムービーを制作しました。本日3月30日より公開いたします。



小酒井不木は蟹江町出身の医学者で、翻訳家、作家としても活躍し、江戸川乱歩、横溝正史らとも親交があり、多くの作品を世に残した日本探偵小説界の草分けといえる人物です。39歳の若さで急逝したものの、大正から昭和初期のわずか5年あまりの間に140作以上もの作品を執筆し、高い評価を得ました。しかしその作品の多くはすでに絶版となり、現在その一部がパブリックドメインとしてインターネット上で読める状況にすぎません。そこで蟹江町では時代の波に埋もれつつある不木の作品群にスポットを当てるべく、小酒井不木生誕130年を記念し、映画監督・堤幸彦氏の協力を得て、短編ミステリー「死体蝋燭」をショートムービーとして蘇らせました。

主演には、堤監督とも親交が深く、日本舞踊・五大流派の一つ「西川流」家元で、「名古屋をどり」でも有名な西川千雅氏を迎え、約13分と短いながらもミステリアスな雰囲気に満ちあふれた作品となっています。



「ミステリーの町・蟹江町」がお届けする衝撃の作品は、町公式HP(外部リンクYoutube)にてご覧いただけます。



「死体蝋燭」(本編13分・Youtube):https://www.youtube.com/watch?v=RXfDdGyeOHY

「死体蝋燭」(告知30秒・Youtube):https://www.youtube.com/watch?v=_5UrR8N_FUE

蟹江町HP:https://www.town.kanie.aichi.jp/soshiki/3/short-movie.html



小酒井不木の生涯(広報3月号より抜粋):

https://www.town.kanie.aichi.jp/img/pdf/koho_kanie_tokushu_2020_03.pdf



〇「死体蝋燭」のあらすじ

ある嵐の晩、和尚と小坊主の法信は寺の本堂から怪しげな物音を聞く。暗闇のなか蝋燭の灯りだけを頼りに見回りをする2人。すると、怯える法信に対して和尚の口から蝋燭に隠された衝撃の事実が告げられる...



〇ショートムービー事業について

小酒井不木が残した名作の数々は、100年以上の長い年月を経た現代においても色褪せることはないが、現在彼の名を耳にすることは少なくなっています。

不木は多くの作品を残しただけでなく、日本の探偵小説の黎明期において、その分野を定着させるべくさまざまな活動をし、親交が深かった江戸川乱歩や「金田一耕助」シリーズを生んだ横溝正史に対してミステリー作家としての道を示した人物です。

彼らにも大きな影響を与え、推理探偵小説というジャンルを確立させた不木にスポットが当てられないのは、日本のミステリー界にとって大きな損失と思われます。

不木という名前の由来ともなった「初めは頭角を現さずに、後から頭角を現すのが本当の人間だ」という漢文の言葉のように、今こそ彼の作品たちを映像というかたちで現代に蘇らせ、その魅力を世間にPRしていこうという取り組みがこのショートムービー事業になります。

蟹江町では、この度第1弾として制作した「死体蝋燭」を皮切りに、第2弾、第3弾の制作も計画しています。「ミステリーの町・蟹江町」が手掛ける当事業に今後ともご注目下さい。



(添付写真)

「死体蝋燭 タイトル」           「ショートムービーのワンシーン」    

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202003198261-O1-FZ2Ty2Xu】  【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202003198261-O2-8wecseF4



【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202003198261-O3-K834APRT】 

堤幸彦 監督



【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202003198261-O4-Fl001Dzt】  

西川流家元 西川千雅 氏



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 愛知県蟹江町が 堤幸彦監督の協力を得て「小酒井不木」原作の ショートムービー「死体蝋燭」を制作