H.E.S.S.望遠鏡群は、1912年に宇宙線を発見し1936年ノーベル賞を受賞したVictor Franz Hessにちなんで名付けられ、アフリカ南西部のナミビアの約1800mの高地に設置され、2002年から国際コラボレーションにて運用されています。主鏡口径12mのチェレンコフ望遠鏡4台で構成される「望遠鏡群」で、数十ギガ電子ボルトから数十テラ電子ボルトまでの「超高エネルギーガンマ線」を測定可能です。2012年には、中央に主鏡口径28mを有する世界最大のチェレンコフ望遠鏡も加わりました。ヨーロッパ諸国や日本を含んだ13カ国から260人以上の科学者が参加する国際共同研究プロジェクトであり、日本からは立教大学および東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構が参画しています。
3.発表論文
・雑誌名:『Nature Astronomy』
・論文タイトル:「Resolving the Crab pulsar wind nebula at teraelectronvolt energies」