2019年6月21日



龍谷大学



関西初・全国2拠点目

「ユヌス ソーシャルビジネス リサーチセンター」を

龍谷大学に設置

-仏教の観点で持続可能な社会を考える「仏教SDGs」の研究および具現化を目指す-



ムハマド・ユヌス博士(ノーベル平和賞受賞)※と龍谷大学白石克孝副学長(SDGs担当)は、ユヌス博士が提唱するソーシャルビジネスに関する研究拠点「ユヌス ソーシャルビジネス リサーチセンター(以下当センター)」を龍谷大学深草キャンパス内(京都市伏見区)に2019年6月20日に、設置することに合意しました。



浄土真宗の精神を建学の精神とする本学では、仏教の観点で持続可能な社会を考える「仏教SDGs」を推進しており、ユヌス博士が推奨する「ソーシャルビジネス」とは共感することも多いことから、同氏と会談を行い、当センター設置の覚書締結に至りました。今回の覚書締結により、本学を含め全世界にある74のユヌスソーシャルビジネスセンターのネットワークに加わることとなり、ユヌスセンター及び他機関からの様々なサポートを活かした連携活動も展開してまいります。

今後は「仏教SDGs」に関する研究および具現化を中心に、多岐にわたるソーシャルビジネスに関する研究や活動を連携して推進していく予定です。



【設置趣旨】

当センターでは、仏教の観点でSDGsに関する研究及び具現化の事業、ソーシャルビジネスの研究と地域実装化の学術支援事業、大学の社会貢献使命の実現に向けた事業、多世代多文化協働型の人材育成のための事業を運営することを目的としており、具体的には、本学における各研究センターの共同研究事業、地域金融機関との共同事業、学生向け教育プログラムの展開、本学が加盟する龍谷総合学園との連携事業を計画しています。



【白石克孝副学長(SDGs担当)のコメント】

ユヌス博士、世界のユヌス・ソーシャルビジネス・センターから学んで、ソーシャルビジネス論において日本をリードし、SDGsの達成へと結びつけたいと考えています。具体的には、ソーシャルビジネスの地域実装化につながるような研究活動や社会活動を支援し、大学地域連携型の事業の発展に取り組みます。中でも、若い世代の志を活かす事業の発展に力を入れる予定です。龍谷大学は、自省(じせい)利他(りた)※を自らに問いかけつつ、「教育」「研究」「社会貢献」という大学の使命を通して、SDGsの達成に役割を果たします。本学へのYSBRCの設置により、本学が、より地域社会に軸足を置いて、地域のステークホルダーとともに、ソーシャルビジネスの未来を展望することができると考えています。



※ムハマド・ユヌス博士とは

バングラディッシュの経済学者・実業家であり、貧困層向けに小額融資(マイクロファイナンス)を行うグラミン銀行を1983年に設立しました。貧困削減のための新しいモデルを提示し、バングラデシュの貧困削減に貢献したことが評価され、2006年にはノーベル平和賞を受賞しました。



※自省利他(じせいりた)とは

社会における様々な問題の本質を「自己中心性」であると捉えるもので、自分と言う存在が他者との関係性から成り立っており、自分のありようを省みることが自己変革に繋がること、他者との関係性を重んじ、他者の幸福に資することを考え行動することを意味しています。









情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 関西初・全国2拠点目 「ユヌス ソーシャルビジネス リサーチセンター」を龍谷大学に設置