カリフォルニア州レッドウッドシティ、2019年6月3日/PRNewswire/-ジェノミック・ヘルス社(NASDAQ:GHDX)は本日、TAILORx試験(Trial Assigning IndividuaLized Options for Treatment (Rx)[個別化した治療選択肢を割り当てる試験])の新たな解析結果が、50歳以下の早期乳がん患者に焦点を絞った臨床的リスクに関する詳細情報を追加して、昨年報告した当初の確定的な結論を再確認した、と発表しました。本日New England Journal of Medicine誌に掲載されるとともに2019年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次大会で発表されるこれらの所見は、臨床的リスク(腫瘍径と組織学的グレード)のみによる患者の層別化では、化学療法の利益を予測できないことを示しています。臨床的リスクは、オンコタイプDX乳がん再発スコア™検査の補足となる予後予測情報を提供し、より効果的な治療から利益が得られる比較的若年の女性の特定に役立つと考えられます。
「化学療法からまったく利益が得られない大多数の早期乳がんの女性と、化学療法が救命的となり得る重要な少数の女性をオンコタイプDX検査が決定的に識別できることをTAILORx試験が確定してから1年を経た今もなお、New England Journal of Medicine誌やASCOのような一流の権威が、引き続きTAILORx試験の有意義な結果と影響力を認め続けてくれていることを嬉しく思います。」と、ジェノミック・ヘルス社、最高科学責任者のスティーブン・シャック医師は話します。「この新たな解析から得られた追加的洞察は、若い乳がんの女性が皆同じとは限らないことを確証し、オンコタイプ DX検査と臨床的リスクの評価から分かるような疾患の生物学に基づいて彼女らを個別に治療するべきであることを示しています。」
2018年ASCO年次大会総会で発表されると同時に New England Journal of Medicine誌に掲載されたTAILORx試験の画期的な結果は、オンコタイプ DX検査を新たな世界的標準治療へと引き上げ、世界中の医師が医学的に適格な患者のすべてに、より多く、より一貫して、オンコタイプ DX検査を用いるようになっています。また、世界中の重要なガイドラインが、化学療法の効果予測の臨床的エビデンスおよび重要性に基づいて、オンコタイプ DX検査を予後予測しか提供しないその他の検査とは区別しています。これには、TAILORx試験からの強力かつ最高レベルのエビデンスに基づいて化学療法なしで効果的に治療することができる女性の割合を増やした最近のASCOガイドラインの更新と、オンコタイプ DX検査をリンパ節転移陰性早期乳がん患者に対する化学療法の意思決定にとって唯一の「preferred(望ましい)」検査に分類した昨秋の全米総合癌情報ネットワーク(NCCN)ガイドラインの更新が含まれています。ランドマーク的なTAILORx試験は、オンコタイプDX検査に対する、ドイツを含む世界的な保険償還にも影響を与え続けています。ドイツ医療品質・効率研究所(IQWiG)の肯定的な評価を受けて、ドイツ連邦合同委員会(G-BA)は、6月20日の総会でオンコタイプDX検査の保険償還について決定を下す見通しとなっています。