米国国立がん研究所(NCI)が依頼者となってECOG-ACRINがん研究グループが実施したTAILORx試験には、参加6カ国の1,100ヵ所の実施医療機関から10,273人の女性が登録されました。昨年6月に2018年ASCO年次大会総会で発表されると同時にNew England Journal of Medicine誌に掲載されたこの試験の結果は、化学療法からまったく利益が得られない大多数の早期乳がんの女性と、化学療法が救命的となり得る重要な少数の女性をオンコタイプ DX乳がん再発スコア検査が決定的に識別できることを実証しました。オンコタイプ DX乳がん再発スコア結果が25以下の(約80%に上る)患者は、化学療法を控えても安全であり、そのよく知られた副作用を免れることができる一方、スコアが26から100の患者は、化学療法から救命的利益を得ることができると考えられます。