2019年1月23日



株式会社ワンズマインド



【発注レポート】ホームページ制作を発注する人達の実態調査



2015年1月1日~2018年12月31日の期間を対象に、比較ビズで発生した「ホームページ制作」案件の発注内容の分析を行いました。対象の案件数は2015年度は340件、2016年度は425件、2017年度は556件、2018年度は871件となっております。



ホームページ制作の発注予算は年々増加



【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201901162240-O3-JlZbRL58



ホームページ制作の発注予算を調査したところ、2018年度で平均142万円、中央値で70万円となりました。



発注予算の平均が上がった要因



2015年度が平均73万円に対し、2018年度は平均142万円と、194%の上昇となりました。



増加傾向にある背景として、スマートフォンの普及に伴ってスマートフォン対応でのホームページ制作を依頼する案件が増えたこと、オウンドメディアの作成依頼が増えて、CMS機能を導入した開発依頼が増えたことが要因として挙げられます。



また内部的な要因(比較ビズ特有の要因)として、上場企業から発注を頂くことが増え、全体的に予算の平均を押し上げたことも挙げられます。





発注予算の中央値が上がった要因



2015年度が中央値30万円に対し、2018年度は中央値70万円と、233%の上昇となりました。



中央値が上がった要因として、上述した内容に加え、会社法の改正とクラウドソーシングの台頭による影響と弊社では考えております。



2006年に1円の資本金で会社設立ができるようになり、小規模の制作会社が乱立し、さらに2010年頃からクラウドソーシングの台頭によりフリーランスが増加し、供給過多に陥った時期がありました。



制作会社はPC一台あれば起業できると言われるほど、参入障壁が低いため、クラウドワークスが上場する2014年前後まで、価格競争が激化し、比較ビズでも発注予算が2008年から2014年まで年々下降傾向にありました。(中央値で50万円から30万円に下落)



この時期は制作業界全体の予算が下がっていたと一般的に言われていますが、一般的な制作会社に比べどうしてもクオリティが落ちがちということと、小規模の制作会社が淘汰されたことにより、2015年頃から予算が増加傾向になり、中央値が30万円から70万円に上がったと、弊社では分析しております。





「コーポレートサイト・店舗サイト」が1位、比率は変わらず



【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201901162240-O4-5eDifVr2



新規作成したい、またはリニューアルしたいホームページの種類は、コーポレートサイトまたは店舗サイトが、例年通り1位となりました。起業・開業したばかりで、とりあえずホームページが欲しいという発注者が多い印象です。



ちなみにマッチングサイトやECサイト(ネットショップ)は弊社ではシステム開発と定義をしているため、含まれておりません。



この統計を見ると、オウンドメディアの構築依頼も割合が少ないものの年々徐々に増えていることがわかります。





発注先を選ぶ基準は価格から品質へ



【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201901162240-O5-D9RD4I45



価格を重要視する割合が減少し、品質や企画・提案力を重視する発注者が増えました。



比較ビズは見積もりを比較するというサービス上、価格を重要視する発注者が多いという特性がありますが、それでも品質や企画・提案力を重要視する発注者が増加傾向にあることがわかります。



これは上述したようにクラウドソーシングの登場によって「価格を重要視したい」と思って発注をした方が、安過ぎるとそれなりのクオリティになってしまうということを体感し、「品質を重要視したい」「企画・提案力を重要視したい」というニーズが増えているのではないかと考えております。



受注者と発注者のやり取りを見ていると、その会社が過去に制作したホームページのデザインだけでなく、その会社の規模を確認した上で、どの会社と対面して話しを進めていくか、という発注者が多い印象です。





デザイン案は持っていない割合の方が多い



【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201901162240-O6-dK23H5PL



こちらの統計は年度ごとで変化が見られなかったため、2018年度の統計を取りました。



デザインデータを用意していない割合が60%程度、デザインデータを用意している割合が40%となっています。デザインデータを用意している内、最も多いのはイラストレーターなどのAdobeソフトでのデータです。



デザインデータを用意していたとしても、実際に制作会社がそのまま使うケースは少なく、参考程度という位置づけで見る場合がほとんどです。



ただない場合と比べ、スムーズに制作してもらえる点と、打合せ回数やデザインの工数を減らせる可能性があり、制作費用を安くしてもらえる可能性があります。





更新・メンテナンスを依頼する割合が年々減少



【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201901162240-O7-6LYDG0Mm



更新・メンテナンス(運用・保守)を制作会社に依頼する発注者の割合が60%程となっていますが、年々減少しています。



発注者にヒアリングをしていても、Wordpressを中心とするCMSを導入して、ページ制作を外注せずに自社で行う企業が年々増加している印象です。自社で行う理由として、制作会社に外注しないのでランニングコストを削減する点と、自社で更新作業ができるためスピーディーに対応できるという点が挙げられます。



CMSは2010年頃までMovable TypeとWordpressをどちらを使うか、と制作会社が迷うケースが多かったように思いますが、ここ最近はWordpressの一強という印象で、クライアント側もWordpressを望んでいるような案件が多々確認できます。





情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 ホームページ制作を発注する人達の実態調査