2018年10月8日(月)



アドベンチャーワールド



“南極の皇帝”

エンペラーペンギンの赤ちゃんが誕生しました!

~10月9日(火)より 赤ちゃんを公開いたします~



【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201810088906-O5-c2mmB3Av

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201810088906-O4-Qa36oPkL



エンペラーペンギンは世界に生息する全 18 種類の中で最も体が大きく、地球上で最も南に分布するペンギ

ン種です。エンペラーペンギンは通常 1 つの卵を産卵し温めます。

アドベンチャーワールドでは事故で、卵や赤ちゃんが押しつぶされることを防ぐため、温湿度の管理が

できる孵卵器で卵を温め、誕生させています。今回の赤ちゃんは体に力の付き始める体重約500g まで

スタッフの手で育て、親鳥のもとへ返す初期人工育雛を行います。



【エンペラーペンギンの赤ちゃんについて】

■孵化日 :2018年10月3日(水)

■産卵日 :2018年7月24日(火)

■性 別:不明

■体 重:254g(10 月8日現在)

出生時 301g



■孵化日数:72日間(過去最長)※平均68日間

■親情報 :父親 1997年11月16日搬入(21歳)

母親 1997年11月16日搬入(21歳)



【エンペラーペンギンの赤ちゃん公開について】

■公開開始日:2018年10月9日(火)

■公開時間:開園から終日ご覧いただけます。

■公開場所:ペンギン王国1階

※スタッフが親鳥に扮して行う給餌の様子も

ご覧いただけます。



【親鳥主体の子育て方法にチャレンジ ~未来の繁殖を見据えて~】

エンペラーペンギンの繁殖は当初、赤ちゃんが無事に卵からかえり成長することを重視して、体重

40kg 近くある親鳥が 卵をつぶしてしまわないように人の手で育てる「完全人工育雛」を行っていまし

た。2004年に初めて赤ちゃんが誕生しましたが、完全人工育雛によって育った赤ちゃんは、人間を親

として認識し、成鳥となってもペアを作らず、次の世代の繁殖につながらないことがわかりました。

2012年よりアドベンチャーワールドでは、卵を親から預かり、孵卵器にて孵化させ、その後雛の体重

がある程度成長するまで人の手で育て、体力をつけてから親鳥へ返す「初期人工育雛」という方法にたど

り着きました。



■初期人工育雛のポイント

1スタッフは親鳥に扮して給餌

「生まれて初めて見た動くものを親と認識する」という鳥類の習性を利用し、給餌の際スタッフがペンギン

型の帽子を 被り、ペンギンの嘴に見立てた手袋を装着します。声は一切発さずに録音した親鳥の鳴き声を聞

かせ給餌します。

2親鳥には擬卵を抱かせる

初期人工育雛中、親鳥には擬卵(石灰で作った偽物の卵)を抱かせ、まだ赤ちゃんが生まれてないと思わせ

ます。赤ちゃんが約500g まで成長したら、そっと擬卵と引き換えに赤ちゃんを抱かせます。



【初期人工育雛の様子】



【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201810088906-O1-UDja9iEE

1.スタッフが親鳥に扮して給餌する

  (体重が約500gになるまで)





【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201810088906-O2-VSEyY58f

2.生後約3週間で親鳥のもとへ返す





【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201810088906-O3-28cuTepj

3.生後約1か月(2013年に誕生した赤ちゃん)









【アドベンチャーワールド エンペラーペンギン繁殖の歩み】

1997年:エンペラーペンギン繁殖研究開始

2004年:日本で初めてエンペラーペンギンの赤ちゃんが誕生。世界でも2園館目となる貴重な出来事でした。

2004 年~2011年:完全人工育雛によって計 6 羽の赤ちゃんが誕生・成長。

2012年:初期人工育雛に初めて挑戦するものの、親鳥の給餌がみられず、完全人工育雛に切り替える。

2013年:エンペラーペンギンの繁殖において、初めて親鳥からの給餌を確認。(初めて初期人工育雛に成功)

2015年:初期人工育雛に挑戦するものの、親鳥からの給餌がみられるまで約 3 か月かかり、その間はスタッフが給餌を行う。

2016年:初期人工育雛に挑戦してから 4 羽目、累計 10 羽目の赤ちゃんが誕生。

    親鳥からの給餌がみられるまで 約 2 週間かかったものの、親鳥のもとで無事に成長。

2017年:10月2日に11羽目の赤ちゃんが誕生。

2018年:10月3日に12羽目の赤ちゃんが誕生。



【アドベンチャーワールド ペンギンプロジェクトについて】

アドベンチャーワールドでは、1978年の開園時にフンボルトペンギンとイワトビペンギンの飼育を開

始し、 1990年から自然界で暮らすペンギンコロニー(繁殖群)を再現すべく、「ペンギンプロジェクト」

として本格的に飼育・繁殖研究に力を注いできました。アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペン

ギン、キング ペンギンと繁殖実績を積み、1997年に世界最大のペンギン、エンペラーペンギンの繁殖研

究を開始しました。



■アドベンチャーワールド ペンギン繁殖実績について

1978年:フンボルトペンギン初繁殖。

1990年 :アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギンの卵を搬入。人工孵化、育雛を行う。

1992年 :キングペンギンの卵を搬入。人工孵化、育雛を行う。

1994年 :ジェンツーペンギン初繁殖。

1995年 :キングペンギン初繁殖。

1996年 :アデリーペンギン初繁殖。

1997年 :エンペラーペンギンの赤ちゃんを搬入。人工育雛を行う。

1998年:ケープペンギン初繁殖。

1999年:ヒゲペンギン初繁殖。

2004年:エンペラーペンギンの繁殖に国内初成功。世界でも2園館目。

2005年:エンペラーペンギンの国内初繁殖に対して日本動物園水族館協会より「繁殖賞」を受賞。

2006年:イワトビペンギン初繁殖。これにより国内最多となる 8 種類のペンギンの繁殖に成功。



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 エンペラーペンギンの赤ちゃんが誕生しました!