金沢工業大学ゲノム生物工学研究所が中心になって提案してきた国際標準ISO/PRF 20418-2 Qualitative and quantitative proteomic analysis of some animal hair fibres ・Part 2: Peptide detection using MALDI-TOF MS(獣毛繊維のプロテオミック定性および定量分析 Part 2 MALDI-TOF MSを利用したペプチドの検出)が2018年9月に発行されました(ISO 20418-2:2018)。
Matrix Assisted Laser Desorption/Ionization- Time of Flight Mass Spectrometry(マトリックス支援レーザー脱離イオン化-飛行時間型質量分析法)の略。マトリックスと呼ばれる低分子化合物とタンパク質などを混合し、レーザーを照射してイオン化します。生成したイオンは加速電圧を印加され、検出器まで飛行します。検出器までの飛行時間は電荷に対する質量が小さい分子ほど短くなるため、飛行時間から質量を算出することができます。この方法はタンパク質、ペプチド、多糖などの生体分子によく用いられています。