2018年6月29日



ダイキン工業株式会社



AIベンチャー「ABEJA」へ出資し、協業を加速

AIを活用した業務改善・効率化と空調ソリューションの創出をめざす



ダイキン工業株式会社は、このたびディープラーニングのビジネスへの応用を専門と するベンチャー企業、株式会社ABEJA(アベジャ・以下ABEJA)が実施した第三者割当 増資を引き受け、約3億円を出資します。このたびの出資は、ABEJAと中長期的に安定 した協業関係を構築し、AIを活用した業務改善・効率化の取り組みを加速させるとともに、新たな空調ソリューションの創出を目的とするものです。

当社は、AIによる高度な業務改善・効率化をめざして2016年よりABEJAとの協業に取り組んでいます。具体的には、空調機の修理などサービス業務の効率化を進めています。従来、人が修理に必要な部品を経験やノウハウに基づいて約40万点の中から選定していた業務にディープラーニングを活用することで、AIが膨大な過去データに基づいて適切な部品を提示するシステムを構築しました。

AIの活用は、既存の空調業界のビジネスモデルに大きな変革をもたらす可能性があり、当社が今後の成長を果たす上で注力すべき領域の1つです。ABEJAの持つディープラーニング技術は、現在取り組んでいるサービス業務に限らず、生産ラインや営業活動などのより広範な業務の改善・効率化に活用できる可能性があります。また、業務改善・効率化のみならず、これまで当社が蓄積してきた空調にまつわるビッグデータを、AIを活用して応用することで、新たな空調ソリューションの創出をめざします。

当社は、技術開発拠点であるテクノロジー・イノベーションセンターを中心に、異業種・異分野の技術を持つ企業や大学、研究機関との連携・提携、融合を通じて新たな価値を創り上げる「協創」に取り組んでいます。今後も、新たな外部パートナーとの強固な協業関係を構築するための出資や外部パートナーとのジョイントベンチャーの設立なども視野に入れながら、オープンイノベーションの取り組みを加速させていきます。



【株式会社ABEJAについて】

ABEJAは、蓄積されたビックデータから、人間の手を介さずしてそのデータを適切に表現する特徴量を自動的に抽出する「ディープラーニング」を活用し、多様な業界、シーンにおけるビジネスのイノベーションを促進するベンチャー企業です。2012年の創業時より、国内のAI関連を専門とする大学教員陣と連携し、ディープラーニング技術などの研究を行っており、提供するサービスで用いられるディープラーニングの技術はすべて自社で開発しています。コア技術であるAIプラットフォーム「ABEJA Platform」を活用し、製造業界、建機メーカーとの協業を実施、各種ソリューションを様々な業界に提供し、100社以上でAIの本番運用を実現しています。また、小売・流通業界、製造業界、インフラ業界向けのパッケージサービス「ABEJA Insight」の提供を行っており、これまで、国内大手小売・流通企業を中心に約70社480店舗(2018年5月末時点)以上への導入実績を有します。2017年3月にはシンガポール共和国に現地法人を設立し、ASEANを中心としたグローバル展開も進めています。



会社名:株式会社 ABEJA 

代表者:代表取締役社長CEO兼CTO  岡田 陽介

所在地:〒108-0072 東京都港区白金1-17-3 NBFプラチナタワー10F

資本金: 5,399,974,043円(資本準備金含む)

事業内容:ディープラーニングを活用したAIの社会実装事業

URL:http://abejainc.com



【ディープラーニングについて】

ディープラーニングとは、機械学習の一種で、人間が経験によって学習するのと同様に、人工知能がコンピューターに入力されたデータから特徴を抽出し経験と定義して、自ら学習して答えを導き出すコンピューティング技術のことです。2012年にGoogleが大量の動画データから自動的に対象物が猫であることを認識する画像認識技術を開発したことで、ディープラーニング技術は大きな注目を浴びました。現在では、Google、Facebookなどの企業が研究開発に力を入れており、画像認識以外でも音声認識で活用されるなど、既に多くの分野で利用されています。



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 AIベンチャー「ABEJA」へ出資し、協業を加速