ワシントンD.C.に拠点を置く非政府組織(NGO)アフリケアは、アフリカの人々と連携し、持続可能で健康的かつ生産性の高い地域作りのため尽力しています。モンサント・ファンド(基金)が支援する新たなIMPACT(Improved Approach to Community-based Nutrition in Turkana)プロジェクト(トゥルカナ郡の地域に根ざした栄養改善アプローチ)は、妊婦、出産後の母親、乳幼児および子どもが多様で栄養豊富な食べ物を入手しやすい体制を構築していきます。この構想は、ケニア政府が食料不足に取り組んでいるBIG 4アジェンダと連携しており、栄養失調の予防や治療に関する情報を共有しながら、質の高い医療サービスへのアクセス向上にも取り組んでいきます。
「トゥルカナ郡の人々が健康的な生活へと向かう手助けとなるリソースを提供していただいたモンサント・ファンド(基金)の支援に感謝しています」と、アフリケアのロバート・L・マレット(Robert L. Mallett)代表は述べました。「トゥルカナ郡の人々に真の持続可能な安心感をもたらすためには、地元の非政府組織(NGO)や民間部門などあらゆる人々が議論の場に携わることが必要だと考えています」
トゥルカナ郡はケニアのナイロビから北へ450マイル(約725 km)以上の位置にあります。先月ケニア国家統計局が発表した報告書によると、トゥルカナ郡はケニアにある47郡のなかで最も貧しく、法定貧困レベルよりも低い水準で生活している人の割合が全国が45%であるのに対し、当郡は88%に上ります。この地域の大部分の村には、電気や水道がありません。世界保健機関(WHO)は記録的な栄養失調率・不安定な気候・伝統的な食料源の途絶といった理由から、トゥルカナ郡を「急性的な食品および生活危機地域(Acute Food and Livelihood Crisis area)」に指定しました。IMPACTプロジェクトは、当郡内の7,800世帯に暮らす27,000名の子どもに支援の手を差し伸べることが期待されています。