筑波大学/つくば国際スポーツアカデミー(Tsukuba International Academy for Sport Studies:以下、TIAS)は、東京2020オリンピック競技大会開催を契機に、2018年4月11日にスイス連邦ローザンヌにて国際オリンピック委員会(以下、IOC)と連携協定締結に向けた協議を行いました。IOCと共に最終準備を進めてまいります。
近年、オリンピック・パラリンピック競技大会の開催都市や開催国が、“どのような「オリンピック・レガシー」を後世に残すか”が重要視されています。IOCはオリンピック開催を契機としたレガシーを生み出し、また次の世代へ運用していくかについて論議を深めています。2020年東京大会を目前に控え、日本政府が推進するスポーツ及びオリンピック・パラリンピックムーブメント普及のための「Sport for Tomorrow」政策の一つとして開設されたTIASは、世界から優秀な学生を迎え、世界最高峰の先進的なオリンピック学を提供し、未来に向けた人材を育成・輩出するとともに、日本ならではのオリンピック・レガシーの創出に取り組むべき立場にあるといえます。
TIASがIOCとの連携協定を結ぶことにより、2020年8月に日本にて筑波大学/TIASと筑波大学/オリンピック教育プラットフォーム(Centre for Olympic Research and Education;以下、CORE)を中心に、IOCと共同開催する「オリンピック研究国際セミナー」に向けての準備を致します。「オリンピック研究国際セミナー」は、2020年8月につくば市内で開催されます。IOCオリンピック研究センターと世界各国に40あるオリンピック研究センターが一堂に会して、今後のオリンピック・ムーブメントについて発表する機会になります。2020年の会議では、「大会終了後のオリンピック教育」というテーマで、大会終了後にいかにしてオリンピック教育を続けていくかについて深めていきます。
(Centre for Olympic Research and Education:CORE)とは
CORE は、筑波大学は嘉納治五郎の生誕150周年を記念して「オリンピック教育プラットフォーム(CORE:Centre for Olympic Research and Education)」を設立しました。嘉納治五郎は、本学の前身である東京高等師範学校の校長として日本の体育・スポーツの発展に寄与し、アジア初の国際オリンピック委員会(IOC)委員として国際的なオリンピック・ムーブメントの推進に活躍した人物です。また、本学はこれまでに体育・スポーツ科学における多様な研究・教育活動を蓄積するとともに、多くの在校生・卒業生がオリンピアン、パラリンピアンとして国際的な舞台で活躍してきました。COREではその歴史を継承し、特別支援学校を含む11の附属学校や国内外の関係諸機関との連携のもとに、日本初となるIOC認可のオリンピック研究センター(Olympic Studies Centre)としてオリンピック教育の研究・実践を推進してまいります。詳細については、http://core.taiiku.tsukuba.ac.jp/をご覧ください。
◆つくば国際スポーツアカデミー
(Tsukuba International Academy for Sport Studies : TIAS)とは
TIASは、日本政府が推進するスポーツおよびオリンピック・パラリンピックムーブメント普及のための「Sport for Tomorrow」プログラムの一環であり、政府の全面的な支援を受けています。TIASの母体である筑波大学は、アジア初の国際オリンピック委員会(IOC)委員である嘉納治五郎を前身校の学長に持ち、100年以上にわたって日本のオリンピック・ムーブメントを牽引してきました。2020年オリンピック・パラリンピック競技大会を見据え、TIASでは、世界から選出された学生と交流し、オリンピック・パラリンピック教育をはじめ、最新のスポーツマネジメント、ティーチング・コーチングなど、幅広く学ぶことができます。 詳細については、http://tias.tsukuba.ac.jp/ をご覧ください。
▼▼▼つくば国際スポーツアカデミー(TIAS)国際的ネットワーク実績&トピック▼▼▼
【2018年4月11日(水):イベントレポート】
「スイスオリンピック協会・筑波大学・茨城県・つくば市の4者による
事前キャンプ基本合意締結」
筑波大学/TIASは、世界最高峰のオリンピック教育を提供する一方で、その国際的なネットワークを活用した日本国内のオリンピック・ムーブメントの普及促進に向けた活動にも積極的に取り組んでいます。その取り組みのひとつとして、2014年にIOCやスイス国内の大学らが設立したオリンピック教育に特化した大学院International Academy of Sports Sciences and Technology(以下、AISTS)との連携協定をきっかけに、4月11日(水)にスイス連邦ローザンヌにて、2020東京オリンピック競技大会に向けた「スイスオリンピック協会・筑波大学・茨城県・つくば市の4者による事前キャンプ基本合意」が締結されました。