2018/4/2



公益財団法人 上原美術館



特別展「美を旅するー静岡県立美術館のコレクションとともにー」



【企画趣旨】

 今回の展覧会は上原美術館と静岡県立美術館、双方のコレクションの特質に焦点を当てようという初めての試みです。

 上原美術館は個人コレクションを出発点とした、穏やかで親しみやすい作品群が特徴です。一つひとつの作品には、それらを愛したコレクターのやさしいまなざしが垣間見えます。一方、静岡県立美術館のコレクションには、東西の風景、富士山、現代美術、ロダンなどをテーマに、多彩で質の高い作品が揃います。

 今回の展覧会では、上原美術館の邸宅のような穏やかで上質な空間を活かして、両コレクションが織り成す「美」の世界を旅していただきたいと考えております。

 伊豆を含む静岡の人々が自らの土地とそこにある名品を「再発見」していただくとともに、全国の方々に静岡の魅力を発信する機会になればと考えております。





【見どころ】

・上原美術館と静岡県立美術館が共同開催する「初めて」の展覧会です。

・伊豆・下田で、上原美術館と静岡県立美術館が「初めて」共同企画するイベントを多数開催します。

・5月19日、20日のイベントは下田市の「黒船祭」との協賛イベントです。

・5月4日のイベント「みんなで大きな黒い船を描こう!」は、モネ≪ルーアンのセーヌ川≫を黒船に見立てて描きます。完成作は黒船祭まで開国下田みなとの外壁に展示予定です。

・新緑が美しい伊豆・下田に、静岡が有する世界の名画・名品が集まります。

・上原美術館のテーマである「ジャンルを超えた美との出あい」が、さらにスケールアップして展開します。





【内容】

 上原美術館ではリニューアル企画第2弾として、静岡県立美術館との合同企画展を開催します。

 今回の美をめぐる旅は牛島憲之《雨明かる》が描かれた伊豆・下田からはじまります。伊豆の山を越えると《富士三保松原図屏風》に描かれた霊峰・富士を見ることができます。そして、富士山は遠くフランスで多くの画家を魅了しました。《雪中の家とコルサース山》を富士に見立てたモネをはじめ、ルノワール、ピサロ、ゴーギャン、ゴッホなど、多くの画家が日本の文化に影響を受けながら新しい風景を描き出しました。

 また、美しいものは人々を内なる旅へといざないます。須田国太郎《筆石村》、レンブラント《三本の木》は時代も場所も異なりますが、どこか時間と場所を超えて見るものを内なる世界へと導くようです。そうした旅へのいざないは平安時代の仏像から、モーリス・ルイス《べス・アイン》の抽象絵画にも感じることができるでしょう。

 伊豆の自然に囲まれた新しい上原美術館で、ジャンルを超えた美の世界への旅をお楽しみいただければ幸いです。





【展覧会概要】



展覧会名:リニューアル記念Ⅱ 美を旅する ―静岡県立美術館のコレクションとともに―

主  催:公益財団法人上原美術館、静岡県立美術館

後  援:下田市教育委員会

会  期:2018年4月14日(土)~5月20日(日) 

      *会期中無休(2018年4月9日~4月13日は展示替えのため休館します)

開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

会  場:上原美術館 (仏教館・近代館) 展示室

入 館 料:一般1,000円、学生500円、高校生以下無料 *団体10名以上は1割引

そ の他 :展覧会関連企画として、静岡県立美術館との共同イベントを多数開催します。

      *別紙参照

出品作品:46点 (上原美術館27点、静岡県立美術館19点) *予定



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 4月14日より、上原美術館と静岡県立美術館が初めての共同企画展―伊豆・下田から世界の美をめぐる