2018年1月23日



日本モンサント株式会社



クライメート・コーポレーションが堅強で革新的なパイプラインで海外研究拠点を拡大



クライメート・コーポレーションが堅強で革新的なパイプラインで海外研究拠点を拡大



研究開発の進展を加速させ、より多くの農業生産者にデータ分析に基づいた情報提供が可能に



本文書の正式言語は英語であり、その内容につきましては英語を優先します。原文は本社のウェブサイトをご参照下さい。

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サンフランシスコ(2018年1月4日) ― モンサント・カンパニー(ニューヨーク証券取引所:MON)の子会社であるクライメート・コーポレーションは、研究開発パイプラインを加速させる17の成果を発表しました。その一つは、科学に基づくデジタル農業イノベーションを、世界中のより多くの農業生産者に届けるために、クライメート・コーポレーションの研究拠点を世界に拡大したことです。



クライメート・コーポレーションの最高科学責任者(CSO)であるサム・エシントン(Sam Eathington)は、「当社の革新的なパイプラインは様々な分野の研究にまたがり、作物収量を左右する多くの変動要因を特定するために、機械学習、データ分析及び予測モデリングと、業界で最も充実した種子遺伝子ライブラリー及び農場規模の研究を組み合わせています。私たちは農地での生産性を向上し、農業生産者にとっての価値を生み出す独自のデジタルツールを開発するために、最先端の科学を取り入れています。業界を牽引するクライメート・フィールドビュー™(精密農業)プラットフォームを先日ブラジル市場、カナダ市場、欧州市場で販売開始したことにともない、私たちは農業生産者が作物への投入物を最適化し、収量を最大化できるよう、豊富な情報を提供するイノベーションの進化を加速させ、研究への取り組みを強化していきます」と述べています。



2017年1月、クライメート・コーポレーションはその研究開発パイプラインを紹介し、35以上のプロジェクトを公表しました。このパイプラインはデジタル農業界において他に類を見ないものです。2017年8月には、7つのプロジェクトをパイプラインの次の段階(フェーズ)へと進めました。このたび、さらに10の研究開発において進展を発表します。これらは独自の農地データを最先端の科学及び強力な分析力と組み合わせ、農業生産者が一年を通して農場管理における重要な決断を下すのを支援するものです。



主要な技術力と研究開発の進展のハイライト

クライメート・コーポレーションは、機械学習と予測モデリング技術を採用することで、農業生産者個々の作業にカスタマイズされたデジタルソリューションを迅速に提供することができます。こうした技術力は当社の革新的なパイプライン進展の中核を成しています。



病害の診断: 現在、世界では最大40%もの作物が病気、害虫及び雑草によって失われています。病気についての高度な知見は、農業生産者が農地全体を壊滅させ得る植物病害から作物を守るのに役立ちます。病害診断研究では、人工知能(AI)を用いてトウモロコシ、ダイズ、コムギの病気を診断しています。この機械学習モデルは、携帯やタブレット端末を通して個々の植物のストレスを分類し、正確な病害診断を下すことにおいて確固とした成果を出し続けています。トウモロコシ病害診断は米国で開発段階から商品化前の段階に進みます。



種子スクリプトと選択: 業界で最も充実した植物遺伝子ライブラリーが利用可能であることにより、植物の遺伝子がどのように環境と影響し合うかを理解する上でデジタル農業界でも独自の地位を確立しています。種子及び作付に関する研究は、農業生産者がどの種子をどこに播けば収量が最大となるのかを理解できるよう特定の遺伝的特徴に対応しており、持続可能な生産性向上の支援を目的としています。また、予測モデリングと機械学習を活用して種子の遺伝的特徴、病害プレッシャー、土壌組成、水分移動、過去の実績を始め多様な情報源からデータを集積し、農業生産者が自らの農地に最適な種子を選ぶのに役立てています。高度種子スクリプト研究は、ブラジルではコンセプトから開発段階に、欧州ではコンセプトの実証段階に進みます。地域を特定したダイズ種子選択は米国でコンセプトから開発段階に進みます。



肥沃度スクリプト: 高度なモデリングによって複雑な土壌肥沃度サイクルを把握し、農地の窒素レベルに影響する重要な過程を捉え、農業生産者が必要なものを最適な量で投入するのを助けます。2017年8月に、クライメート・フィールドビュー™プラットフォームに業界初の包括的な肥沃度ソリューションを築くための次のステップとして、窒素、リン、カリウム、石灰の手動肥沃度スクリプトを商品化しました。またダイズ、コムギ、カノーラ(セイヨウナタネ)を含むより多くの作物に肥沃度処方を提供できるよう、世界各地で研究努力に投資を続けています。P&Kスクリプト研究はブラジル、カナダ東部及び西部でコンセプトから開発段階に進みます。



クライメート・コーポレーションは、より多くの農業生産者が最新の農学的知見を利用できるように今後もデジタル技術を拡大し続け、最終的に農業生産者にとって価値ある新機能の開発を可能とするために、研究開発エンジンの糧となる新たなデータ層を追加しています。米国で2015年に初めて販売されたクライメート・フィールドビュー™・プラットフォームは、米国、カナダ、ブラジルの1億2,000万エーカー(約4,850万ヘクタール)以上の農地で、10万人以上の農業生産者に利用されています。2017年10月にはカナダ西部でクライメート・フィールドビュー™・プラットフォームの販売を開始することを発表しました。それから間もなく、ドイツ、フランス、ウクライナを含む欧州地域においても先行販売を開始することを発表しました。クライメート・フィールドビュー™・プラットフォームは早期に業界で最も広範囲に接続されたプラットフォームとなり、今後数年間でのオーストラリア、アルゼンチン、南アフリカへの拡大計画含め、世界の新たな地域への拡大を続けています。



クライメート・フィールドビュー™・プラットフォームの詳細は、こちらのサイトをご参照ください。climate.com



The Climate Corporation(クライメート・コーポレーション)について

モンサント・カンパニーの子会社であるクライメート・コーポレーションは、デジタルツールの活用を通じて、生産性の持続的な向上を求める世界のあらゆる農業生産者を支援することを目指しています。総合的なClimate FieldView™(クライメート・フィールドビュー™)デジタル農業プラットフォームは、包括的で連結性の高いデジタルツールを生産者に提供します。途切れのない農地データの収集と進化した栽培技術モデル、地域の気象モニタリングとを、モバイルでもパソコンでも使えるシンプルなソフトウェア・ソリューションにまとめたクライメート・フィールドビュー™プラットフォームがあれば、生産者は自らの農地のことをより深く把握することができ、収量の最適化、効率の最大化、リスク削減に関する幅広い情報にもとづいた経営判断が可能になります。より詳しくは、ウェブサイトwww.climate.com をご覧になるか、ツイッターで@climatecorpのフォローをお願いします。





モンサント・カンパニーについて

モンサント・カンパニーは、人口が増え続ける世界の人々に必要な食料を供給するために役立つ広範囲なソリューションを提供することに取り組んでいます。当社は、果物や野菜からトウモロコシ、ダイズやワタといった主要穀物まで、農業生産者が十分な量の栄養のある食料を生産するのに役立つ様々な種子を生産しています。当社は、農業生産者が、天然資源を保全し、農業を改善するためのデータを用い、水や他の重要な資源をより効率的に使用し、そして作物を害虫や病気から守るために役立つ持続可能な農業ソリューションを提供するため尽力しています。プログラムやパートナーシップを通じ、当社は、農業生産者、研究者、非営利団体、大学など、世界的な課題に取り組む人々と協力し合っています。モンサント・カンパニーとその取り組み、および問題解決のため献身的に取り組んでいる20,000人を超える従業員についての詳細は、当社ウェブサイトをご覧ください。ツイッターフェイスブックもご覧いただけます。



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本リリースに関するお問い合わせ先

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E-mail: bio.info@monsanto.com



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 より多くの農業生産者にデータ分析に基づいた情報提供が可能となる技術力と研究開発の進展を加速