2018年1月22日



日本モンサント株式会社



5つの研究開発プラットフォーム全域において、過去最多のプロジェクトに進展



モンサント、農業生産者が直面する脅威との闘いへの支援、収量の最大化、自然資源の保全を研究開発パイプライン・プロジェクトの焦点に



研究開発の最新年次総括は、世界の農業生産者を支援する農業イノベーションの進展について紹介



本文書の正式言語は英語であり、その内容につきましては英語を優先します。原文は本社のウェブサイトをご参照下さい。

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ミズーリ州セントルイス(2018年1月4日) - モンサント・カンパニー(ニューヨーク証券取引所:MON)は、この1年間の研究開発パイプライン全体における進展について、最新情報を本日発表しました。当社の5つの研究開発プラットフォーム(データサイエンス、育種、植物バイオテクノロジー、作物保護技術[化学農薬等]、農業用生物製剤)全域において、過去最多のプロジェクトにおいて進展がありました。20件を超えるプロジェクトがパイプラインの次段階へと進展したのは、これで5年連続となります。



モンサントの代表取締役副社長兼最高技術責任者ロブ・フレーリー博士(Robb Fraley)は、「世界が必要とする食糧と繊維をどこまで農業生産者が供給できるかは、今後も土地や水の利用可能性によって制約を受け、さらに気候変動によって複雑化するでしょう。そのため、私たちはより多くの作物を育てる必要がありますが、水とエネルギーを節約しながら成し遂げなければならないのです」と述べました。「私たちは国連の17の持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, SDGs)の各目標に貢献しており、研究開発パイプラインのプロジェクトの多くは、気候変動に対応した近代農業を追求する当社のコミットメントを反映しています。農業生産者は、干ばつ、収量減少を引き起こす雑草、害虫、植物病害など全てと闘い続ける一方で、ほ場の独自の可能性を最大限に引き出そうと努力しています。当社の研究者が早い時点から採用しているデータサイエンス・イノベーション(とりわけ人工知能と機械学習)は、環境や消費者の手助けになるという農業生産者の目標を実現するのに役に立ちます」



モンサントの研究開発プラットフォームは、以下のイノベーションを提供することで、持続可能な近代農業を支援しています。



作物への脅威と闘う農業生産者を支援



国連食糧農業機関(FAO)によると、毎年世界の潜在的収量の最大40%が、害虫や雑草、植物病害によって失われていますこの1世紀にわたって作物保護技術のツールボックスは、より大きく効果的に進化し、農業生産者は環境負荷を軽減しながら、より多くの収量を得ることができるようになりました。

脅威に立ち向かう農業生産者を支援すべく考案されたモンサントの主要研究開発パイプラインは以下を含みます:



• (カスミ)カメムシ目およびアザミウマ目害虫防除ワタ技術: フェーズ4(商品化前)へと進められている当技術は、ワタ作物を(カスミ)カメムシ目害虫、アザミウマおよびノミハムシによる被害から守るために設計されました。3種のワタ害虫をすべて防除できる最初の技術となりうるもので、害虫防除のために散布する農薬量を減らす可能性もあります。

• Trecepta™技術: 2018年の商品化へと近づいている当技術は、フォールアーミーワーム、コーンイヤーワーム、コーンボーラー、ネキリムシといった害虫による被害からトウモロコシを守るために設計されました。

• NemaStrike™技術: 植物の根を攻撃し、収量減少を引き起こす線虫と呼ばれる小さな寄生性線虫から、トウモロコシやダイズ、ワタを守るために設計された技術です。同じく線虫防除を目的としたSoy BioNematicide製品は、ノボザイム社との提携事業体「BioAg Alliance」が開発したもので、線虫と闘う土壌微生物が使われており、フェーズ3(後期開発段階)まで進んでいます。

• クライメイト・コーポレーションの病害診断・特定技術: 人工知能(AI)を用いてトウモロコシやダイズ、コムギの病害をリアルタイムで特定・診断し、生育期に作物を守る対策を素早く講じることができるよう支援しています。この技術は開発段階から商品化前段階まで進んでいます。

• 2018年の商品化へと進められているHarness(R)マックス・アセトクロール・プレミックスや、次世代ジカンバ・プレミックス(フェーズ2:初期開発段階)、アセトクロール+ジカンバ+第3の作用機作を持つ除草剤のプレミックス(フェーズ1:コンセプトの実証)といった、効果が認められている除草剤の新製剤の組み合わせ: 作物の日光・水・栄養分の吸収を遮る雑草を防除する製品となる予定です。



「私たちがかかわる農地では、生産性が高く効率的な方法で作物を育てることができるような製品、技術、情報の活用を目指し努力しています。その方法は、土壌や社会にとって持続可能な方法でなければなりません。これらの相互作用を理解することで、時宜にかなった適切な製品を自信をもって使うことができるのです」と、モンサントのグローバル農業生産性技術リーダーであるマット・ヘルムズ(Matt Helms)は述べています。「当社の研究開発パイプラインは幅広い技術を備えています。次世代除草剤プレミックスのような慣れ親しんだものを新たに組み合わせた技術もあれば、土壌微生物コーティング種子や人工知能といった画期的で新しい技術もあります」



農業生産者が農場で収量最大化するための支援



作物への脅威に対して予防措置や対応策を講じることに加え、農業生産者は耕作地を最大限に活用する方法を模索しています。すべての区画は豊富な収量をもたらす可能性があり、モンサントが進めている研究(土壌微生物コーティング種子に関する研究から選抜育種による作物収量の向上に関する研究まで)では、農業生産者がこうした可能性を最大限に伸ばす手助けを追求しています。研究開発パイプラインプロジェクトには、こうした手法を用いた以下のような技術が含まれています:



• トウモロコシBioYield 2(農業用微生物製剤): 規制当局の承認を条件に、Acceleron(R) B-360 STブランドとなる予定です。土壌微生物を種子のコーティングとして使用し、栄養分を取り込む植物の能力を向上させます。BioAg Allianceによる当プロジェクトは、ほ場での高い成果がもう1年認められれば、フェーズ4へと進みます。

• モンサントの高密度トウモロコシ・システム: 2018年の商品化に向けて進められています。従来の育種方法を用いて、密接して作付されてもトウモロコシの種子がよく育つように改良したものです。農業生産者はこの密植手法を用いることで、各ほ場に作付する植物数(播種密度)を極限まで増やし、日光、水、土壌の栄養分を最大限に利用することができます。

• モンサントの野菜育種プログラム: 毎年20種の農作物について、平均125以上の新たな品種を提供しており、農業生産性、味のプロファイル、サイズ、色または形において漸進的な改善をもたらしています。毎年行われているこの育種改善は、モンサントの野菜生産者が農産物バリューチェーンにおいて、それぞれの顧客とより大きな成果を収めることができるよう支援しています。

• クライメイト・コーポレーションの高度種子スクリプトツール: 農業生産者が複数のデータセットを組み合わせられるようにすることで(独自のほ場データを天気や土壌、ほ場調査データと組み合わせます)、特異的な遺伝的特徴や独自の収量目標に合わせた種子の作付指示を提供します。



「毎年のチャンスを最大限に高めるには、力強いスタートを切ることのできる種子が必要です」と、家族経営農場の出身であるモンサントのグローバルワタ・コムギ・その他の作物リーダーのシャノン・ハウフ博士(Dr.Shannon Hauf)は言います。「近代農業における継続的なイノベーションは、早期生育や最新の交配で播種密度の最大化を図る微生物コーティング種子の使用を前進させます。全てデータサイエンスを駆使しながら、最大限の成長可能性が望める最適な場所にこうした種子を植え付けるのです」



農業生産者が自然資源をより効率的に活用し、ほ場データを正確に適用するための支援を提供



農業生産者は事業を行うなかで、土壌、水およびエネルギーの保全に力を注いでいます。今日の気候変動を受けて、自然資源を保全する革新的な方法を常に模索する一方で、種子や農薬、肥料などに関する情報をより正確に活用しています。こうすることで、近代農業は事業に必要なツールを生産者に提供しているのです。



農業生産者が効率良く資源を使用し、ほ場データを正確に活用できるよう、当社の主要研究開発パイプライン・プロジェクトには以下のような技術が含まれています。



• クライメート・コーポレーションの窒素管理技術: データソースを組み合わせて使用し、作物が健康に育つために、そして吸収されずに流出してしまう過剰使用を減らすために、いつ、どのくらいの窒素を投入すればよいのか、農業生産者が決定を下す際の手助けをします。また、クライメート・コーポレーションのHydroBio灌漑管理プラットフォームおよび高度灌漑研究は、作物の灌漑データを分析し、農業生産者が水利用をより効率的に管理できるようにします。

• 第4世代除草剤耐性ワタ(フェーズ2へ進展): 除草剤耐性システムの進展。土壌の最上層を保全し、小川や川、湖への流亡を抑えながら、不耕起農法や保全耕起農法をさらに可能にすると予想されています。不耕起の土壌は、作物や植物原料を通して吸収された炭素を蓄え、大気に触れないよう保持します。

• 第4世代地上害虫防除トウモロコシ(フェーズ3に進展): Trecepta技術に加え、害虫抵抗性システムでも進展がありました。この技術は使用を避けられない農薬の量を低減させ、ほ場を行き来する回数を減らすことで燃料の節約や炭素排出量を削減します。



「データに基づいたイノベーションとは、収量を増加させることだけが目的ではありません」と、クライメート・コーポレーション最高科学責任者のサム・イーシントン博士(Dr. Sam Eathington)は述べました。「種子や肥料、水などに関する重要な情報を管理し、より持続可能な方法で単位面積あたりの収量を増やすことができるよう、農業生産者を支援することなのです」



モンサントの研究者は、農業生産者の顧客や消費者のために、人工知能や機械学習といったデータ・イノベーションを採用



農業の世界は、アルゴリズムや分析に始まり、ディープラーニング、人工知能に至るまで、データサイエンスによって変容を遂げています。気候変動に直面するなか、こうした分野における進歩は、自然資源をより効率的に活用しながら私たちが必要とする食糧を栽培する農業生産者を支えています。



「モンサントの植物育種家、気候科学者、土壌微生物学者は、データサイエンスや人工知能、機械学習を業界のなかでもいち早く採用しましたが、それには正当な理由があったのです」と、モンサントの情報技術パートナーシップ・アウトリーチリーダーのアンジュ・ギュプタ(Anju Gupta)は述べました。「植物育種家および量的遺伝学者として働いてきたここ数年にわたり、私のチームは予測分析を用いてどの製品を進めるべきか判断し、究極的には作付前にすべての種子の可能性を知ることができるようになりました。それと同じように、野菜研究チームは、トマトのような作物の味の良し悪しを予測するモデリングツールの開発にあたっており、さらに土壌微生物チームは毎年何十万という株の評価を、分析に基づいて行っています」



モンサントの研究開発パイプライン、プロジェクト、共同研究に関する情報

モンサントは、農業イノベーションや継続的な農法の改善、官民セクターを超えた共同研究によって、農業生産者と生産物の消費者、そしてこの地球のための真の変化を生むことができると信じています。このプレスリリースで紹介したモンサントの研究開発パイプラインやプロジェクト、その他の研究プロジェクトについてのより詳しい情報は、www.monsanto.com/pipelineをご覧ください。また、モンサントが本日発表した2018会計年度第1四半期の決算に関するプレスリリースにも、研究開発パイプラインの情報が掲載されています。クライメート・コーポレーションおよびBioAg Allianceは、別リリースにてプロジェクトの詳細な最新情報をご紹介します。本日の決算発表についての詳細は、www.monsanto.comに掲載されたプレスリリースおよび参考資料をご覧ください。



モンサント・カンパニーについて

モンサント・カンパニーは、人口が増え続ける世界の人々に必要な食料を供給するために役立つ広範囲なソリューションを提供することに取り組んでいます。当社は、果物や野菜からトウモロコシ、ダイズやワタといった主要穀物まで、農業生産者が十分な量の栄養のある食料を生産するのに役立つ様々な種子を生産しています。当社は、農業生産者が、天然資源を保全し、農業を改善するためのデータを用い、水や他の重要な資源をより効率的に使用し、そして作物を害虫や病気から守るために役立つ持続可能な農業ソリューションを提供するため尽力しています。プログラムやパートナーシップを通じ、当社は、農業生産者、研究者、非営利団体、大学など、世界的な課題に取り組む人々と協力し合っています。モンサント・カンパニーとその取り組み、および問題解決のため献身的に取り組んでいる20,000人を超える従業員についての詳細は、当社ウェブサイトをご覧ください。ツイッターフェイスブックもご覧いただけます。





将来予想に関する情報に関する注意書き

このプレスリリースに含まれる一部の記述は、「将来予想に関する記述」です。具体的には、当社の予想される財務業績、現在および将来の製品実績、規制承認、事業計画および財務計画、その他過去に例のない事実、さらにはBayer AG(以後「バイエル」)との進行中の取引などに関する記述がこれにあたります。これらの記述は現時点での予想および現在入手可能な情報にもとづくものです。しかしながら、リスクや不確実性を含む事実にもとづいた記述であるため、当社の実際の年次業績や成績が「将来予想に関する記述」で明示的または黙示的に示されたものと著しく異なる場合もあります。このような相違の主因または要因となりうる要素としては、例を挙げれば、当社とバイエルとの進行中の取引に関連するリスク(当該取引に必要とされる規制承認が予想期間または時間内に、あるいはまったく取得できないリスク、取引の完了に必要なその他条件が満たされないリスク、保留中の取引に関連する混乱または不明点が当社の業務、業績および第三者との関係性のいずれか、またはそのすべてに悪影響を及ぼすリスク、取引の保留中に特定の契約上の制限が当社の商機または戦略的経済活動に悪影響を及ぼすリスクなど);種子・形質・農薬における継続的な競争;知的財産権保護や規制コンプライアンス、承認が得られる速度、当社のバイオテクノロジーやその他の農業製品に対する一般の理解と受容などの様々な不測の事態への遭遇;当社の研究開発活動の成否;バイエルとの保留中の取引に関連する訴訟の可能性などの重要な訴訟の結果;為替や経済の推移;穀物価格の変動;当社の製造に影響する規制コンプライアンス;流通在庫量に関する当社の予測の正確度;債務、継続的な資本および融資の利用可能性および格付け機関の行動;当社の短期的財務ニーズへの資金確保の可否、および販売した製品の支払いの領収の可否;気象条件・自然災害・事故・サイバー犯罪を含む安全侵害が農業ビジネスまたは当社の施設に与える影響;および当社の最新のSECへの定期報告に詳述されているその他のリスクや要因が考えられます。「将来予想に関する記述」はあくまでこのプレスリリースの日付の時点のものであり、これに過剰に依存するべきではありません。当社はいかなる「将来予想に関する記述」または実際の結果に影響しうるいかなる要因についても、これを更新する現在の意図または義務を放棄します。



農薬のラベルに表示された注意書きを必ずお読みいただき、その指示に従ってください。Acceleron(R)、Harness(R)、Nemastrike™は、Monsanto Technology LLCの登録商標です。(C)2018 Monsanto Company.



日本モンサント株式会社の取り組みや事業についての詳細は、こちらをご覧ください。

【Website】 http://www.monsanto.co.jp/

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本リリースに関するお問い合わせ先

日本モンサント株式会社

E-mail: bio.info@monsanto.com



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 モンサント・カンパニーはこの1年間の研究開発パイプライン全体における進展について、最新情報を発表