2017年10月25日



ヴァイサラ株式会社



ヴァイサラ、「HPP272 過酸化水素・湿度・温度プローブ」を新発売

--- 過酸化水素蒸気の計測が加わり、

ヴァイサラの提供する計測項目がさらに充実 ---



ヴァイサラ株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役:ヴェリ・ソレフマイネン、以下ヴァイサラ)は、繰り返し性に優れ、高精度な過酸化水素蒸気の計測を実現する「HPP272 過酸化水素・湿度・温度プローブ」(以下HPP272)を本日より販売を開始いたします。

今回、新たに過酸化水素蒸気の計測をするHPP272を発売することにより、これまで以上に幅広い計測項目に対応した計測機器を提供することが可能となりました。



過酸化水素は、アイソレータ、病院の無菌室、救急車、さらには航空機など、製薬業界や医療業界などにおける室内、設備、装置の除染や滅菌などに幅広く使用されています。世界では、医薬品や医療施設の必要性が高まっており、これに付随して除染や滅菌の必要性も高まっています。

過酸化水素は低濃度であっても室温において、残留物も残すことなく、細菌胞子、マイコバクテリア、ウイルスのような抵抗性が非常に強い微生物でさえも死滅させることができるため、需要が高まっています。



■ 「HPP272」の特長

HPP272は、1台で除染の過酸化水素含有量(ppm)だけでなく、温度、相対湿度(RH、水蒸気のみ)、相対水分飽和度(RS、過酸化水素・水分の混合ガス)も計測することができます。



過酸化水素による除染プロセスのサイクル間において信頼性の高い検証を実現する上では、計測の繰り返し性は非常に重要です。本製品は、過酸化水素の計測を目的として当社が新しく開発したPEROXCAP®センサを使用しています。PEROXCAP®センサは、精度、繰り返し性、安定性に優れていることで知られている当社の相対湿度センサHUMICAP®を基盤としており、その特性を過酸化水素の計測に活かしています。



PEROXCAP®センサの信頼性は、インテリジェント計測アルゴリズムと加温機能にも依るものです。この機能により、センサ上の結露を防ぐことができ、非常に高い湿度環境下においても計測データの信頼性が保たれます。また、本センサは、センサを急速に加熱することでセンサの高分子薄膜に残留している可能性のある汚染物質を除去し、その影響を最小限に抑えることができるパージ機能を備えています。この機能により、次の校正までの間の計測精度を維持することができ、プローブの製品寿命の延長にも貢献します。



HPP270は1年に1回の校正を推奨しており、ヴァイサラではトレーサブルな校正を行っています。また、非常に耐久性のある製品のためメンテナンスはほとんど必要ありません。



本製品は計測環境下で耐えうる部品で製造されており、ポンプなどのオプションを必要とせず、容易に設置することができます。HPP272 は当社の「Indigo 200シリーズ 変換器」との互換性があります。



製品の詳細については以下を参照してください。

http://www.vaisala.co.jp/H2O2



■ ヴァイサラについて

ヴァイサラ社は、環境/産業計測分野における世界的なリーディング企業です。当社は80年以上にわたる経験を活かし、より良い世界に向けた観測を提供します。ヴァイサラは世界各国のお客様にとって、革新的な観測・計測機器とサービスを総合的に提供できる信頼されるパートナーです。本社であるVaisala Oyjはフィンランドのヘルシンキにあり、世界各国に約1,600人の社員を有し、NASDAQ Helsinki に上場しています。当社に関する詳細は、www.vaisala.com および www.twitter.com/VaisalaGroup をご覧ください。



● PEROXCAP、HUMICAPはヴァイサラ社の登録商標です。

● 本報道発表資料に記載されている内容は発表日現在の情報であり、予告なく変更される場合があります。





情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 「HPP272 過酸化水素・湿度・温度プローブ」を新発売