2017年5月23日



ヴァイサラ株式会社



ヴァイサラ需要に応えTritonの生産能力を2倍に拡大

---世界中の風力発電業界のデベロッパー、運用企業、投資企業で使用されているリモートセンシングシステムの増産を計画--



Vaisala Oyj(本社:フィンランド ヘルシンキ CEOジェル・フォーセン 以下ヴァイサラ)は、風力発電サイトの開発デベロッパーや運用企業様より頂く、「信頼できる正確なハブ高での風況観測データへの迅速なアクセス」へのご要望に対応すべく、自社が保有するアメリカのコロラド州、ボルダーで、ウィンド・プロファイラーTritonの生産能力を倍増する予定です。



Tritonの需要増大の主な理由は、風力発電業界の成長にともない、より迅速な開発が可能で、投資効果を向上できる、風力発電の効率的な運用のために、リモートセンシングシステムでの風況計測が広く採用され始めたことなどが挙げられます。



Tritonは堅牢で耐久性が高く、移動を伴う配備にも対応でき、低消費電力で使用可能です。特に、風力発電サイトのデベロッパーが、世界各地で遠隔地での開発を進める中、気象観測鉄塔の建設が困難である場合においては、風況観測の情報収集のための信頼できる有効な選択肢となります。

風力発電所開発のデベロッパーは、Tritonを風力発電所の開発候補地での風況観測に用います。これはリモートセンサが近年高度化している大型の風車のハブ高での正確なデータを提供できるためです。Tritonの移動性とオンラインデータ記録は、デベロッパーが必要な風況状況を迅速に収集し評価を実行し、サイトについての実行可能性の決断を可能にします。



風力発電の運用企業様も、Tritonの機能を活用し、費用対効価の向上と風力発電資産の最適化のために役立てています。Tritonは発電パフォーマンステストや、後流効果の調査、気象観測鉄塔の検証など、多くの運用用途があります。 このような用途では、Tritonは運用企業が、より信頼性の高い解析を多くの場合、低コストで、日程を短縮して実行することを可能にしています。



ヴァイサラ 再生可能エネルギー事業部 総括のパスカル・ストックは次のように述べています。

「私共は今日、既存の気象観測鉄塔に代わり、リモートセンシングシステムへの世界的なシフトを目の当たりにしています。これは、新しい規制や発電パフォーマンステストへの承認なども起因していますが、基本的には、最新の大型風車での風況観測の手段として、リモートセンシング、特にTritonのようなSoDARシステムが、迅速で費用効果が高く、風況観測の情報を信頼性が高く記録できる方法であるというシンプルな理由によるものです。」

「ヴァイサラは効率的な製造方針に従い、Triton製造を継続的に向上させてきました。お客様からの増加する需要に応えるために、当社は製造能力の拡大を急ピッチで進める必要がありましたが、ヴァイサラは80年以上にわたる気象観測機器専門の製造業者であるため、この増産計画を早期に実現することができました。 風力発電の生産能力は世界的に年々増加傾向にあり、2017年には風力発電所の開発はよりアクセスが困難な遠隔地に建設されることが予想されます。Tritonは、風力発電のユーザー様にとって、より適切に設計された、効率性のよい風力発電所を建設するために、必要な風況リソースのデータを提供して参ります。」



ヴァイサラエネルギー事業部門

自然・気象現象は再生可能エネルギーの燃料ともなりますが、その産出量を大きく左右する要因でもあります。ヴァイサラは80年以上にわたる気象観測機器の専門企業として世界の再生可能エネルギー業界の風力や太陽発電プロジェクトをより迅速に効率的に開発・運用するためのサポートを提供して参りました。ヴァイサラの計測、評価、予測および管理ツール、サービスは科学や先端技術を活用し、発電事業における気象リスクの影響を低減し、利益を向上させるための意思決定を、フィールド調査、デューデリジェンス、運用予測、サイトの最適化等、プロジェクトのライフサイクルの全工程にわたってサポートします。





情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 ヴァイサラ需要に応えTritonの生産能力を2倍に拡大