2017年5月17日



文化庁



平成29年度「文化庁文化交流使」を指名



文化庁では、平成15年度より、芸術家、文化人など、文化に携わる方々を一定期間「文化庁文化交流使」に指名し、諸外国へ派遣する、文化庁文化交流使事業を実施しています。



派遣された文化交流使は、それぞれの専門分野における実演、実技指導、講義、共同制作など、世界の人々の日本文化への理解の深化や、諸外国の芸術家・文化人などとのネットワークの形成・強化につながる活動を行います。



これまでに、伝統音楽や舞台芸術、生活文化やポップカルチャーといった多様な分野で活躍する芸術家、文化人など延べ122名、26組の文化交流使が、世界79か国で活動を行いました。



このたび、平成29度の文化庁文化交流使として以下の5名を指名しましたので、お知らせします。



■大友 良英(おおとも・よしひで)(音楽家)

・活動国:中南米、東南アジア、欧州

・活動期間:約3か月(平成29年11月~平成30年2月)

・活動内容:即興演奏家としてのキャリアを生かし様々な現地音楽家との共演、自身のソロ演奏、さらにはプロフェッショナル、アマチュアを問わず現地音楽家とのワークショップ等を行う。また、作曲作品の演奏や自身の活動についての講演も行う。



■鈴木 康広(すずき・やすひろ)(メディアアーティスト、武蔵野美術大学准教授、京大学先端科学技術研究センター客員研究員)

・活動国:アメリカ、中国、インドネシア、イスラエル、ブラジル、フランス など

・活動期間:約2か月(平成30年2月~3月)

・活動内容:日常に潜在するアートの可能性を考え、言語で捉えきれないものへの感性を呼び覚ますことを目的として、日常を捉え直す「見立て」による作品紹介とワークショップ等を行う。



■種田 道一(たねだ・みちかず)(金剛流能楽師)

・活動国:イタリア、スペイン、ハンガリー、フランス、アメリカ

・活動期間:約2か月(平成30年1月中旬~3月中旬)

・活動内容:能を通じて、西洋文化と日本の伝統文化を比較することを目的として、能の舞や茶の湯等のレクチャー、ワークショップ、発表会、舞の披露、講演会等を行う。



■本條 秀慈郎(ほんじょう・ひでじろう)(三味線演奏家)

・活動国:アメリカ、ドイツ、フィンランド、チェコ、フランス、イギリス、中国、マレーシア

・活動期間:約4か月(平成30年3月~7月)

・活動内容:三味線による「現代音楽の演奏」によって、より広く日本の伝統楽器の魅力を伝えることを目指し、「世界の現代音楽アンサンブルとの共演」を軸に活動する。また、作曲家に委嘱し、三味線と様々な楽器との新たなレパートリーを創造し、コンサートやレクチャー等を実施。その他音楽祭やイベントにも参加する。



■増田 セバスチャン(ますだ・せばすちゃん)(アートディレクター、アーティスト)

・活動国:アメリカ、オランダ、アフリカ、中南米

・活動期間:約6か月(平成29年10月~平成30年3月)

・活動内容:原宿、Kawaii文化を中心としたポップカルチャーをより深く伝えること、作品の強化を目的として現地アーティストとの制作、展示、講演を行う。また、今後の活動範囲を広げるためにアカデミーやアート関係者とのネットワーキングを行う。



※敬称略、50音順

※略歴は別添資料を御覧ください。

※活動国・活動期間・活動内容はいずれも予定です。



●本件に関する詳細は以下の文化庁ホームページを御覧ください。

 http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/2017051701.html



●文化庁文化交流使事業については以下の公式ホームページを御覧ください。

http://culturalenvoy.jp/



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 平成29年度「文化庁文化交流使」を指名しました