2017年3月23日



ヤンマー株式会社



ミャンマーでの籾殻を活用したバイオマスガス化発電による分散型電源供給モデル実証事業を本格的に開始



 ヤンマー株式会社(本社:大阪市、社長:山岡健人)は、ミャンマー連邦共和国の首都ネピドーにおいて、籾殻を活用した同国では最大規模のバイオマスガス化発電実証※プラントを竣工しました。精米所に併設した分散型電源の実証試験施設として3月23日(木)より本格的に稼動を開始します。



 本プラントは、現地企業であるMAPCO(Myanmar Agribusiness Public Corporation)の精米所内に、毎年大量に発生する籾殻を活用したバイオマスガス化発電施設です。現地で栽培・収穫された米の籾殻をガス化発電システムの燃料として活用し発電することで、精米施設の稼働に必要な電力の全量を供給することが可能になると見込まれています。また、分散型電源であるコージェネレーションシステムにより、廃熱を利用した熱供給も行います。さらに従来の系統受電と比べて大幅なCO2削減による環境保全にも貢献します。本実証試験を成功させ、将来的には電力供給が不安定なミャンマーをはじめとする東南アジア各国へ本発電システムの普及を目指します。

 なお、当社はミャンマー農業の機械化に貢献すべく、ヤンゴン(ティラワ経済特区)に2017年2月現地法人ヤンマーミャンマーを設立しました。同国における自社拠点とも連携を図りながら、現地農業の高付加価値化と資源循環型の食糧生産へ貢献していきます。



 今後も当社は、ミャンマーにおいて、環境に配慮した分散型電源供給システムの普及を通じて資源循環型の食糧サプライチェーンの構築を目指してまいります。



■籾殻を活用したガス化発電システム実証事業について

所在地:ミャンマー国首都ネピドー Mezligon Village Plot No1669 MAPCO精米所敷地内

(Plot No.1669, Mezligon Village, Pyinmana Township, Nay Pyi Taw)

事業期間:2015年11月~2018年3月

発電量:通常時300kW(最大500kW)



■発電プラントでの主な流れについて

(1)精米所で発生した籾殻(20t/日)を貯蓄ホッパーに送り、発電プラント内のガス化炉でガス化させます。

(2)発生したガスをフィルターなどで精製・冷却し、分散型電源であるコージェネレーションシステムの燃料として使用します。

(3)コージェネレーションシステムで発電した電力は精米設備へ供給します。

(4)発電時に生じた廃熱を利用して、籾の乾燥機に熱供給を行います。また、籾殻燃焼時に排出される籾殻チャー(残渣)は肥料成分を含んでおり、農地還元することで資源循環型農業へも寄与します。さらに排水処理試験も行い、環境に配慮したシステムを構築します。



※ この実証事業は、環境省『途上国向け低炭素技術イノベーション創出事業』の支援を受け実施しています。





<ヤンマーについて>

 1912年に大阪で創業したヤンマーは、1933年に世界で初めてディーゼルエンジンの小型実用化に成功しました。以来、産業用ディーゼルエンジンを事業の柱とし、さまざまな市場へ商品・サービス・ノウハウを融合したトータルソリューションを提供する総合産業機械メーカーです。小型エンジン、大型エンジン、農業機械・農業施設、建設機械、エネルギーシステム、マリン、工作機械・コンポーネントの7事業を有し、グローバルにビジネスを展開しています。

 「自然と共生し、食料生産とエネルギー変換の分野でお客様の課題を解決するとともに、未来へつながる社会とより豊かな暮らしへの貢献」をミッションステートメントに掲げ、世界の「都市」「大地」「海」の事業フィールドで、資源循環型社会“A SUSTAINABLE FUTURE”実現への貢献を目指しています。 詳しくは、ヤンマーについて をご覧下さい。

ヤンマーについて>https://www.yanmar.com/jp/about/





<注記>

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【本件に関するお問合せ先】

ヤンマー株式会社 経営企画ユニット ブランドコミュニケーション部 広報グループ

E-mail: koho@yanmar.com





情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 ミャンマーでの籾殻を活用したバイオマスガス化発電による分散型電源供給モデル実証事業を本格的に開始