原科教授は社会工学が専門で、参加と合意形成研究、環境アセスメント研究の第一人者として国内外で広く知られています。東京工業大学教授、研究科長を経て、2012年から本学政策情報学部教授に就任、2014年からは同学部長を務めています。これまでに国際影響評価学会(IAIA)で日本人初の会長や、日本計画行政学会会長などを歴任し、独立行政法人国際協力機構(JICA)の環境社会配慮ガイドラインの改善など、国際協力分野でのプロジェクト融資の健全化にも大きく貢献しました。2013年には長年に亘る内外の功績が評価され、IAIAの最高賞であるRose-Hulman Award をアジア圏で初めて受賞しました。2014年には政府の観光立国推進の一環であるMICEアンバサダーに任命され、日本の顔として精力的に活動しています。原科教授は、東京工業大学在職時から一貫して倫理教育に信念を貫き、多くの研究者から東工大の良心と評価されてきました。本学においても建学の精神、教育理念を踏まえた倫理教育や商業道徳教育に力を入れ、優れた人格識見と教養とを備えた有為な人材を輩出しています。