2017年1月20日



福井県大野市



“水への恩返しをするまち” 福井県大野市はCWP活動を通じて

水環境に恵まれない地域への支援とともに市のブランディングを図ります



アジアで最も水環境に恵まれない国・東ティモールで

「水のまち・大野市」が給水施設の設置支援に着手

~2017年7月に2基が完成予定~



「水」による産業創出と魅力的なまちづくりをめざす福井県大野市(市長:岡田高大 以下、大野市)では、人口減少対策プロジェクトの一つとして、まちの“財産”であり“アイデンティティ”でもある「水」をテーマとした「水への恩返しCarrying Water Project(キャリング ウォーター プロジェクト)」を展開しています。これは、恵まれた水環境の中で暮らしてきた大野市が、改めて水への感謝の思いを表すことで、市民や関係者に気運を醸成し、まちへの誇りと自信を強めてもらう活動として始まりました。



 本プロジェクトの一環として、アジアで最も「清潔で安全な水源の確保に苦しむ国」である東ティモールへの水支援を、公益財団法人 日本ユニセフ協会を通じて行い、現地の子どもたちが清潔で安全な水へアクセスできることを目指すことを2016年1月に発表しました。このたび、大野市職員らが現地視察を実施し、エルメラ県、アイナロ県の2ヵ所にて2017年7月の給水施設の完成に向けての準備が始まったことを確認してきましたので、お知らせします。



■東ティモール 現地視察概要

2016年10月に大野市職員らが、東ティモールを訪れ、日本ユニセフ協会により既に給水施設が支援されている集落と、大野市が給水施設を支援する集落を視察しました。

 

【日程】   2016年10月17日~23日

【訪問場所】 東ティモール民主共和国 ディリ、エルメラ県(ポエテテ村ギギマラ集落、

ウラホー村ハトライレテ集落)

【参加者】  大野市 今 洋佑 副市長

       大野市産経建設部建設整備課湧水再生対策室 帰山寿章室長

       大野市企画総務部企画財政課結の故郷推進室 吉田克弥室長

       ほか、日本ユニセフ協会・通訳・カメラマンなど含め計7名

【目的】   大野市が2017年より支援する東ティモール指定募金(水と衛生事業)の支援対象地域への事前視察、およびユニセフ東ティモール事務所との関係構築



*視察内容の詳細は、1月28日(土)午後7時からツイタチビル(大野市元町8-15)で開催する「大野の水と未来を語る集い」にてご報告いたします。また、元ユニセフ駐東ティモール事務所代表(現在は関西学院大学学長招聘客員教授)の久木田純氏をお招きし、東ティモールという国の状況をご紹介いただきます。



「水」によって文化が創られてきた大野市は、市民の皆さまとともに昔から水環境の保全に取り組んできました。安全な水を確保できない東ティモールの現状を伝えることで、大野の恵まれた水とその環境を見つめなおす機運とし、水への感謝の思いの醸成につなげていければと考えております。生活になくてはならない水は、「当たり前」ではなく「有り難い」存在であることを再認識するとともに、東ティモールへの支援などを通じて、大野の「水への恩返し」を市内外へ発信することで、市民の皆さまに誇りと自信を持っていただきたいと思っております。



■東ティモールにおける支援活動 今後の予定

 東ティモールで大野市が給水システムの設置を支援する集落では、現在建設が始まっており、2017年7月に完成する予定となっています。この施設建設と合わせて、村人が自身の手で給水システムを運営していくための水管理委員会の設立や、施設を維持していくのに必要な資金を稼ぐための料金徴収システムなどのソフト面も支援していきます。

 給水システムが完成したのちに、もう一度視察に訪れたいと考えており、その後も、東ティモールと大野市で何らかの交流を持っていけるように、現在検討しているところです。



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 アジアで最も水環境に恵まれない国・東ティモールで 「水のまち・大野市」が給水施設の設置支援に着手