本協力において、日本マイクロソフトはNIIが今年度本格的な提供を開始する「学認クラウド」(*1)の加入機関である大学と研究機関(実証実験期間中は実験参加機関)を対象に、パブリッククラウドプラットフォーム Microsoft Azure(以下Azure)の利活用を推進する「学認クラウドユーザー向け Microsoft Azure導入支援サービス」を本日より提供開始します。
日本マイクロソフトは「学認クラウドユーザー向け Microsoft Azure導入支援サービス」において、研究・開発分野におけるAzureの効果的活用を促進するためのセミナー等の実施や、「学認クラウド」加入機関に対しAzureを特別価格で提供します。このサービスにより、今後ますますビッグデータ解析やゲノム情報処理、流体解析などの技術を用いた先進的な研究が期待される教育・研究機関でのクラウド活用の促進を支援します。
また、NIIが構築・運用する学術情報ネットワーク(Science Information NETwork、SINET)(*2)の最新版SINET5とMicrosoft Azureの直接接続も2016年第三四半期に提供を予定しています。全国約850のSINETの加入機関(ユーザ数合計約300万人)のうち対象となる大学・研究機関の方々に安全かつ快適にご利用頂くことが可能となります。
■大学および研究機関におけるパブリッククラウドプラットフォーム Microsoft Azure 利活用のメリット
■「学認クラウドユーザー向け Microsoft Azure導入支援サービス」へのエンドースメントコメントのご紹介
●大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所様
「学認クラウドユーザー向け Microsoft Azure導入支援サービス」の提供開始について、国立情報学研究所所長 喜連川優様より、以下のエンドースメントをいただいております。
「国立情報学研究所では大学や研究機関のクラウド利活用を推進しています。クラウドを活用した高度な学術情報基盤を整備するためには、大学や研究機関とクラウド事業者が一緒に考えていくことが重要と考えます。今回、日本マイクロソフト株式会社が私共の取り組みに御協力下さり、『学認クラウドユーザー向け Microsoft Azure導入支援サービス』を始められることは、クラウド利活用を大きく促進するものと歓迎いたします。」
「日本マイクロソフトと国立情報学研究所の『学認クラウドユーザー向け Microsoft Azure導入支援サービス』の提供開始を心より歓迎いたします。情報学などの工学分野の教育・研究を推進する本学をはじめ、多くの教育・研究機関で高セキュリティなパブリッククラウドを利用する機会が、ますます広がることを喜ばしく思います。今後、両者の協力体制により、教育・研究機関でのクラウド利用が促進され、安全性の向上や時間とコストの削減などパブリッククラウドの利便性を享受できる機関が増えることで、教育・研究分野へのさらなる発展につながることを期待しています。」
(*2)学術情報ネットワーク(Science Information NETwork、SINET)」とは、日本全国の大学・研究機関等の学術情報基盤として、NIIが構築、運用している情報通信ネットワークです。教育・研究に携わる数多くの人々のコミュニティ形成を支援し、多岐にわたる学術情報の流通促進を図るため、全国にノード(ネットワークの接続拠点)を設置し、大学・研究機関等に対して先端的なネットワークを提供しています。また、国際的な先端研究プロジェクトで必要とされる国際間の研究情報流通を円滑に進められるように、多くの海外研究ネットワークと相互接続しています。SINET5は低遅延・大容量化を実現する新たなネットワークとして、SINET4からアーキテクチャを一新し、新たに構築を行い、2016年4月から正式運用を開始しました。