比較検討を経て、現在のメイン利用サービスの継続利用を決めた理由を調べると、サービス毎に差が見られます。「Google Play Music」と「Apple Music」は「音楽(楽曲)の数」を挙げた人が多く、「AWA」でも同様の人が多くいる結果に。「Prime Music」は他4サービスと傾向が異なり、楽曲数や音質等を挙げた人が少なかった中で、「月額の利用料金」、「コストパフォーマンス」の回答率が高く、そのサービス特性上、「手続きの容易さ」の回答率の高さも目立っています。
サービスを利用していて良かったと感じる点をたずねると、もっとも多かったのは「これまで知らなかった音楽を知ることができる(できた)」(62%)で、「聴きたいときにすぐに聴きたい音楽を聴くことができる(聴きたい曲が手元にないというストレスがない)」(52%)や、「(曲あたりの)価格を気にせず好きなだけ音楽を聴くことができる」(42%)などを引き離しています。この結果にもサービス特長が反映されており、プレイリスト機能などが充実している「AWA」は「これまで知らなかった音楽を知ることができる(できた)」をメリットに挙げた人が非常に多く約8割に。配信楽曲数が多い「Google Play Music」、「Apple Music」は、「聴きたいときにすぐに聴きたい音楽を聴くことができる」と答えた人が全体と比べて多くなりました。
デジタル音楽ブロガー、音楽ジャーナリスト、編集者。世界の音楽テクノロジーをテーマに、デジタル音楽の最新情報を分析、紹介する音楽ブログ「All Digital Music」を運営。国内外の音楽情勢についての幅広い知見をもとに、デジタル音楽の最新トレンドをテーマにした執筆、編集、企画に携わる。音楽テクノロジーや音楽ビジネスについて、テレビ、ラジオ、雑誌など様々な媒体で発信するとともに、デジタル音楽関連の戦略支援、アーティスト、コンテンツや企業のプロモーション活動に関するコンサルティングなども手がける。