電気自動車、太陽光・風力発電の急速な発展に伴い、モーターも大電流・高電圧で使用されるようになり、モーター材料の耐熱性・絶縁性も新たな挑戦に直面しています。従来はアミドイミド樹脂(amide-imide resin, AI resin)にパウダー加える方法で熱伝導率を高めていました。ITRIが開発した「高熱伝導AI絶縁樹脂」は、パウダー無添加の状態で通常のAI材料の2倍の熱伝導係数を有し、極めて優れた熱伝導効果をもちます。東特塗料の「高熱伝導エナメル線用ワニス」技術と組み合わせ、高熱伝導エナメル線と高放熱モジュール用実装材料を開発することで、電気自動車モーターの放熱効果を高め、モーター効率を大幅に向上させ、電気自動車をさらなる省エネ化が可能となります。将来的には材料技術のグローバル化に貢献し、電気自動車モーターコア材料のハイエンドマーケットと、両者の技術による高付加価値の創造を目指します。