アクセンチュア・ストラテジーの新著書「Waste to Wealth(Palgrave Macmillan出版)」では、現在の大量生産・大量消費型のビジネス形態を継続した場合、2030年には世界で約80億トン分の天然資源が不足することを指摘しています。この需給ギャップは、2014年に北米で消費されたすべての資源量に匹敵し、経済損失額は2030年時点で4.5兆ドル、2050年時点では25兆ドルに達すると試算されています。
「Waste to Wealth」の著者で、アクセンチュア・ストラテジーのマネジング・ディレクターであるピーター・レーシー(Peter Lacy)は次のように述べています。「天然資源を『取って、作って、捨てる(Take, make and waste)』という旧来型の直線的なビジネスモデルは、今後の経済成長のボトルネックになりつつあります。原材料の価格変動が予測できず、供給の不安定さに対応するためにコストがかかり過ぎているからです。これからの新しいビジネスモデルに求められるのは、こうした『Waste(無駄)』を『Wealth(富)』に変えていくことです。不安定な原材料への依存度を下げつつも、収益拡大に貢献する革新的なサービスモデルを生み出し、企業競争力を高めていくことが必要になります。」
アクセンチュア・ストラテジーの著書「Waste to Wealth」では、サーキュラー・エコノミーを進化させる5つのビジネスモデルを明らかにしています。
「Waste to Wealth」は、グローバルにおける企業120社、50名の経営幹部を対象にした調査に基づき、サーキュラー・エコノミーが創りだす世界的なビジネスチャンスを明らかにした著書です。先進的な企業のサーキュラー・エコノミーの成功事例を数多く掲載しており、既に英国、中国、ドイツで出版されています(米国では2015年9月25日に出版)。本書は、amazon.com, amazon.co.uk または書店で購入できます。