Teradata 2015 PARTNERS User Group Conference、米国カリフォルニア州アナハイム発 ― ビッグデータ分析とマーケティング・アプリケーションを扱う、テラデータ・コーポレーション(NYSE: TDC、以下テラデータ)は、強化した2種類の分析プラットフォーム、「Teradata Active Enterprise Data Warehouse 6800」および「Teradata Integrated Big Data Platform 1800」の出荷開始について発表しました。Teradata Unified Data Architecture内で連動するこれらのプラットフォームは、きわめて大容量で費用対効果の高いデータ・ストレージ、および最も難易度が高いエンタープライズ用途の分析を提供します。
最高のパフォーマンス、安定性の高いクエリー応答時間、そして数千人の同時ユーザーと数百種のアプリケーションおよび大量のデータを処理する能力が必要とされる、最も難易度の高い分析ワークロードを実行します。これは、Teradata Unified Data Architectureの中核となるデータウェアハウスです。
Teradata Active Enterprise Data Warehouseの全般的な計算能力は、最新のインテルXeonプロセッサーE5-2600v3ファミリーを搭載し、前機種と比較して25パーセント上昇しました。また、最新のDDR4 SDRAMカードの採用により、キャビネットあたりの最大メモリ容量が1.5テラバイトとなり、インメモリ処理性能が最大15パーセント加速します。さらに、使用頻度の高いデータに1秒未満でアクセスすることが求められる戦術的クエリーをサポートするため、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)の容量を4倍に増加し、キャビネットあたりに格納できる高使用頻度データの領域を最大128テラバイトにしました。
●Integrated Big Data Platform 1800
Teradata Integrated Big Data Platform 1800は、圧縮データ1テラバイトあたり約1,000ドルという、費用対効果の高い価格で提供されます。これにより、ユーザーは、広範囲にわたるビッグデータに対して複雑な分析を大規模に実施できます。また、Teradata Integrated Big Data Platform上でTeradataデータベースを実行する際には、Webアプリケーション、センサー、モノのインターネット(IoT: Internet of Things)の接続機器から生成されるXML、Key-Valueペア、JSON(Java Script Object Notation)等を含む、一般に知られている様々な形式のデータへアクセスすることができます。
プラットフォームの技術的な性能が向上したことで、最新のインテルXeonプロセッサーE5-2600v3ファミリーや高性能のDDR4 SDRAMメモリを活用して、クエリーをより迅速に実行できます。また、きわめて容量の大きい詳細なデータを費用対効果の高い方法で収集および分析するため、Teradata Integrated Big Data Platformには大容量4テラバイトのストレージ・ドライブが搭載されています。格納可能な非圧縮データの容量は、1キャビネットで最大333テラバイト(前機種と比較して45パーセント増)、1システムでは300ペタバイト超です。
●統合ソフトウェア
先日発表されたTeradata Listener(テラデータ・リスナー)ソフトウェアをはじめとするTeradataソフトウェアは、「Teradata Active Enterprise Data Warehouse 6800」と「Teradata Integrated Big Data Platform 1800」を密接に統合します。大容量のIoTやJSONデータをTeradata ListenerでTeradata Integrated Big Data Platform内に取り込むことで、データ・サイエンティスト、ビジネス・アナリスト、また多くの開発者は、新たなデータ・ストリームを迅速かつ容易に分析できるようになります。加えて、Teradata Active Enterprise Data Warehouse内のTeradata QueryGridソフトウェアは、データに対してクエリーを動的に実行することを可能にし、ビジネス上の質問に対する回答がより迅速に得られるようになります。
Teradata QueryGridソフトウェアにより、「Teradata Active Enterprise Data Warehouse 6800」と「Teradata Integrated Big Data Platform 1800」だけでなく、他のTeradataプラットフォームやHadoopディストリビューション、分析エンジン間も接続され、双方向のデータ移動とプッシュダウン処理が実現し、プラットフォームや分析エンジンが統合されます。特殊なツールやIT部門のサポートなしに、分析エコシステムを横断して透過的に、セルフサービスでデータや分析処理にアクセスできることが、ユーザーにとってのメリットです。
Teradata Listenerは、Teradata Active Enterprise Data WarehouseおよびTeradata Integrated Big Data Platform内に大容量のデータを取り込んだり送ったりすることで、複数のユーザーがリアルタイムで分析できるようになります。Teradata Listenerは、インテリジェントで、自動化されたセルフサービスのソフトウェア・プラットフォームです。クリックストリーム、ソーシャル・メディア・フィード、モバイル・イベントなどの数百種ものソースや、ITサーバー・ログ、センサー、テレマティクスなどのIoTから生成された、動きの速い、極めて大容量のデータ・セットを継続的に収集、格納しリアルタイム分析のベースとなります。
「Teradata Active Enterprise Data Warehouse 6800」と「Teradata Integrated Big Data Platform 1800」は、全世界で提供が開始されています。Teradata Listenerは、2015年の第4四半期に全世界で提供される予定です。