⇒1995年米国にて、ドナー提供された脳の解剖でアルツハイマー病患者にはプラズマローゲン量の有意な減少が発見され(J Neuropathol Exp Neurol. 1999 Jul;58(7):740-7)、2001年には、認知症重症度とプラズマローゲンの減少との相関が確認されました。(Journal of Neurochemistry 77:1168-1180,2001)
そして2007年には、生存しているアルツハイマー病患者の血清でも同様に低下の傾向が認められました。(Journal of Lipid Research 48:2485-98,2007)
(図2参照)
○プラズマローゲン摂取による認知機能改善に関する臨床研究報告
⇒そんなプラズマローゲンへの医療業界での注目が一気に高まったのが、2012年の研究発表。認知症の症状のあるモデル動物にプラズマローゲンの投与を行ったところ、認識・学習行動に明確な改善が確認され、その有効性が証明されました。(1)Ann.N.Y.Acad.Sci.1262:85-92,2012 (2)Journal of Neuroinflammation 9:197-209,2012)