2015/8/19



トムソン・ロイター



Web of Scienceデータを利用し、統計科学の見地から新たな指標を研究

~公募型共同利用重点的研究テーマに、

「学術文献データ分析の新たな統計科学的アプローチ」を採用~



大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所(所在地:東京都立川市、所長:樋口知之)と、世界的な情報サービス企業であるトムソン・ロイター(本社:米国ニューヨーク、日本オフィス:東京都港区、代表取締役社長:長尾正樹)は統計数理研究所が実施する平成28(2016)年度の公募型共同利用(*1)の重点型研究のテーマとして、「学術文献データ分析の新たな統計科学的アプローチ」を採用し、トムソン・ロイターの協力のもと、IR(Institutional Research)でも重要なテーマとなっている研究機関・大学の研究成果分析の手法や研究活動の進展、効果を客観的に評価するための指標、及びIRに関する方法論等について統計科学的見地からの研究を推進していくことを発表しました。



  大学ベンチマークや戦略立案のための評価・分析には学術文献データベースの利用が不可欠です。また大規模な学術文献データの分析にはスーパーコンピューター、クラウドシステム等の大型計算資源も必要です。統計数理研究所の公募型共同利用では研究所が保有するこれらの計算資源を採択された共同研究員の方は利用規約に従い無料で利用できます。



 統計数理研究所では昭和60年に国立大学共同利用機関として改組され、平成16年からは大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所として共同利用の推進と、統計に関する数理及びその応用の研究を行い、学術研究の発展に貢献してきました。公募型共同利用は研究所が蓄積している人的、物的研究資源を活用して大学等に所属する研究者との交流の場を提供することを目的としています。毎年度複数のテーマが設定される重点型研究は統計科学の更なる発展を目指し、各テーマに関する共同利用研究を重点的に行うものです。



 研究者・研究評価担当者に広く利用されているWeb of Scienceデータを研究対象とすることにより、汎用性の高い指標についての研究成果が期待されます。またこれまでWeb of Scienceデータによって行われてきた各種分析と関連性の高い指標の利用が可能になることで、研究者の利便性の向上と、より価値の高い分析が可能になることも期待されています。

 今回のトムソン・ロイターの協力により、公募型共同利用「学術文献データ分析の新たな統計科学的アプローチ」に採択された研究ではWeb of Science Core Collectionの利用が可能となります。統計数理研究所の公募型共同利用は例年12月に公募受付が開始され、翌年1月半ばに締め切られます。採否は3月下旬に通知され、翌年度4月から利用開始になります。詳細は統計数理研究所ホームページの共同利用案内をご参照ください。



(*1) 統計数理研究所 共同利用案内 http://www.ism.ac.jp/kyodo/index_j.html





【統計数理研究所について】

統計数理研究所は昭和19年に文部省直轄の研究所として設置され、統計数理研究の中心的な研究機関として、その発展のための先駆的役割を果たしてきました。昭和60年に国立大学共同利用機関として改組され、平成16年からは大学共同利用機関法人情報・システム研究機構の一員となり、共同利用を推進する立場として、研究所内外の研究者の交流の場を提供しながら、統計科学の理論と応用における多面的な発展に寄与しています。これまで極めて広い分野の研究者に開かれた研究所として、国内はもとより国際的にも多種多様な共同研究活動を飛躍的に発展させ、世界をリードする成果をあげてきました。また、総合研究大学院大学の基盤機関として、若手研究者の育成に取り組みながら、一般社会人等を対象とする統計科学の知識や技術の普及活動や国際的な研究協力・交流促進の機能を果たすよう積極的に努力しています。

http://www.ism.ac.jp



【Web of Scienceとは】

Web of Science は、Web of Science Core Collectionをはじめとする膨大な量の高品質な文献コンテンツを包括し、自然科学、社会科学、人文科学の情報の迅速な検索、分析、共有を支援する最高水準の調査研究プラットフォームです。詳しくは下記サイトをご覧ください。

Web of Science 製品概要(http://ip-science.thomsonreuters.jp/products/web-of-science/



【トムソン・ロイターについて】

トムソン・ロイターは企業と専門家のために「インテリジェント情報」を提供する企業グループです。業界の専門知識に革新的テクノロジーを結びつけ、世界で最も信頼の置かれている報道部門をもち、ファイナンシャル・リスク、法律、税務・会計、知財・医薬・学術情報、メディア市場の主要な意思 決定機関に重要情報を提供しています。トムソン・ロイターの株式は、トロント証券取引所およびニューヨーク証券取引所に上場されています。詳しい情報はhttp://thomsonreuters.com をご覧ください。



IP &Science ビジネス 日本代表 長尾正樹

ip-science.thomsonreuters.jp/about/





情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 【統計数理研究所とトムソン・ロイターが協力体制を構築】