せっかく楽しみにしていたレジャーやエンタメのチケット、急用などで行けなくなったらどうしますか?



「売ればいいじゃない」と思う方もいるでしょうが、最近ではチケット会社などの転売対策も厳しくなっています。



かといってそのままにしておくと、購入代金をまるまる損してしまいます。



今回は、使えなかったチケットにかけるミニ保険「チケットガード」を紹介します。







転売はしにくい状況になっている


使えなくなったチケット、かつてはネットオークションや金券ショップなどで売るのが一般的でした。



しかし、それがいわゆる「ダフ屋行為」につながりかねないとして、チケット会社や芸能事務所の不正転売対策が急ピッチで進んでいます。



「チケットぴあ」では本人認証




日本最大級のチケット会社「チケットぴあ」では、以下の様々な対策を実施しています。



・同一人物による多重登録防止

・多重申込の防止

・チケットの発券を遅らせる、座席番号を直前まで非表示

・本人確認の厳格化



以上のうち、真っ当な購入者でも対象となりうるのが、一部イベントで実施されている以下のような「本人確認の厳格化」です。





≪画像元:チケットぴあ




・クレジットカード認証

・QRコード認証

・スマホ個体識別番号認証

・券面への購入者氏名印字

・身分証での本人確認





「チケットガード」の概要


チケットぴあでは、不正転売対策として「AWPチケットガード少額短期保険株式会社」が提供しているミニ保険「チケットガード」を導入しています。





≪画像元:チケットガード




病気やけが、突然の出張にも対応






≪画像元:チケットガード




急病や突然のケガ、急な出張や交通機関の遅れや同行者がイベントに行けなくなったなどでイベント観覧ができなくなった際に、チケット代金を全額補償してくれる保険となっています。



イベント延期の場合、チケットガードの契約も最長2年間延長され、払い戻しをすれば保険料は返還されます。イベント中止の場合、保険契約は「失効」となり保険金が返還されます。



こんな人にチケットガードはおススメ




・イベントには参加したいが持病を抱えている

・小さな子供がいて急な発熱などで参加できないかも

・急な宿泊出張が入りがち

・一緒に行く誰かがいけない可能性がある

・チケットが高額



保険料はチケット代金によって異なる




気になるチケットガードの保険料ですが、チケット代金(最大20万円まで)によって以下のように目安が異なります。







チケット代金が高くなるにつれて支払う保険料の割合が少なくなるため、大相撲の升席や海外アーティストのアリーナ席など、高額が予想されるチケットほど加入する価値がありそうです。





チケットガードの注意点


ただし、チケットガードには以下のような注意点もあります。



「グループチケット」は誰かが使用した時点で対象外




相撲の升席など、1枚のチケットで複数名が入場できる「グループチケット」の場合、人数にかかわらずチケットが使用されて半券が切り離された時点で、保険金の支払いができません。



手続きが若干面倒




保険金の請求手続きはインターネット経由となりますが、結局は郵送での手続きとなります。保険金の請求には、以下の書類が必要です。



(1) 保険金請求書:サイトよりダウンロードして印刷

(2) イベントチケット原本:イベントチケット貼付台紙に貼り付け

(3) 自由を証明する書類:医師の診断書、罹災証明書、遅延証明書、出張命令書など

(4) 保険契約確認書:契約者以外が申込の場合



電話などで簡単に請求というわけにはいきません。



保険金はイベント当日以降に支払い




イベント自体のキャンセルにより払い戻しの可能性があるため、請求をしても保険金の支払いがあるのはイベント開催当日以降です。



チケット購入後、5日以内に申し込みが必要




チケットガードの申込期間は、チケットを購入してから5日間(120時間)以内となっています。



残業くらいでは保険金が支払われない




業務出張の場合、宿泊を伴う出張となっており、日帰り出張や残業によるイベント不参加の場合は、保険金支払いの対象となりません。(執筆者:角野 達仁)



情報提供元: マネーの達人
記事名:「 万が一のイベント欠席にもチケット代金が戻るミニ保険「チケットガード」