フランスの大統領選挙の結果を受けて、好材料では無いものの、最悪の事態をとりあえず免れた事を好感して一気に反発となり、その後は、継続する地政学的リスクがぬぐえない状況の中で方向感を示しきれずもみ合いとなっています。



私の中では、5月1週目の2日間の営業の中で、方向感が出ても出なくても、その後の5連休の事を踏まえると、4月末までに玉の「縮小」及び「均衡」が必須と考えています。



最悪でも週明け月曜、火曜で整理整頓は必要と考えます。



連休中に、もしも地政学的リスクが高まったら、相場の荒れ方が想像できない状況の中で、上に張ることも出来ないし、逆に地政学的リスクという重しが明確に外れたときの悪材料出尽くしの反発の幅も想像出来ないので、ヤマは張らずに様子見が無難かと考えます









テクニカルで分析


ファンダメンタルを抜きにテクニカルで見ていくと25日線が一旦上に向きを変えたものの、また下に向く状況となり波うちを形成しました。



セオリーではこうなると、またBOXという事になります。ただ75日線は下向きのままの状況で上抜けたものの、勢いをつけきれず上抜け達成で落ち着き。



上への加速が見えないことで、一旦ここが天井となり、75日線を中心としたグランビルで売りの2を形成するかも? などと考えています。



この状況の中、私自身の見立ては当面、上は限定的で下へのリスクの方が高いと想定して、意識は下への警戒感を強く見ています



もしここから「下へ押す」という考えと、「上に行く」のならという考えを想定してシュミレーションしながら月曜、火曜は様子見して連休入りの予定です。





現状分析




5日線は上向き継続のまま上を推移し空けていた乖離を詰めてきました。



触らずに週末入りしたことで週明け、上下に振れる可能性を残しています。



さらには5日線が75日線を上抜け、徐々にトレンドをフラットから上昇に入るかも? という気配は作られています。



25日線は、下向きから上向きに変え週末に再度微妙ですが向きを下としました。この微妙な波うちが何を意味するか見極めですが、セオリーではBOX入りとなります。



75日線は、下向きから横ばいになりつつある動きとなっています。



そして、5日線と75日線のゴールデンクロスを形成して、ますます上昇入りしていくかもという期待を膨らませるチャートを形成しています。



足型は、水曜に三空達成で上値を重くし、基本的には下を示唆していると想定されます。



水曜、木曜、金曜の3日間1万9164円から1万9289円という狭いレンジで膠着しました。



このレンジの上には3月21日から22日に空けた窓と火曜から水曜に空けた窓の間での推移となり、両方の窓を埋めきれない動きづらい位置での推移となっています。



現状、上の窓は明確に上値抵抗線として機能していると想定します。



トレンドライン




3月14日と16日を結んだ上値抵抗線が機能し上記の窓の横軸も上値抵抗線となっていると考えられます。



さらに上は3月2日の上値の横軸と考えます。下に関しては目先、25日線でその下は4月17日の安値となります。





テクニカル指標




一目均衡表を見るとトレンドがなくなっています。この3日間、薄い雲の中を推移しています。



この後、雲の上に出るのか再度下に入るのか? 見極めポイントです。



遅行線も日々線に絡んで方向感ない状況となっています。



直近安値から基本数値の9営業日が木曜日で金曜が陰線となっていることで一旦 押す可能性は少しですが浮上していると考えます。



ボリンジャーバンド




バンドがおおむね横ばいとなりつつありBOX示唆しています。



その中でプラス2σにさわらず揉み合いっていることで強さが見えてこないと見える状況です。



スローストキャスト




ゆっくり上がった2本のラインがデットクロスしての週末入りです。



この後、2本のラインがどの位置でゴールデンクロスとなるかに注目です。





総合判断




下落は一旦終焉として、自律反発の範疇の戻しか? 上昇ないしBOXに戻るかの見極めの中、自律反発の範疇は超えたと考えられる要素もあり、BOXか? 上昇に入っているかもという状況と考えます。



ただし地政学的リスクは消えていないので、いつ下落に戻るかわから無い状況下での判断です。



リスクに対する備えはしっかりしつつ、大型連休に備えることをお勧めいたします。いつ何が起きても後悔しない状況作りをして、不安要素を軽減させましょう。(執筆者:城 晶子)



情報提供元: マネーの達人
記事名:「 大型連休中の株式相場は? 月曜、火曜で整理整頓