東京では盛りを過ぎた桜も、東北や北海道ではこれからが見頃。
桜前線の通過とともに、不動産賃貸の繁忙期も過ぎ去っていきました。
皆さんの繁忙期はいかがでしたか?
私の繁忙期はというと…予定していた退去がひとつあったものの、その部屋さえ決まれば、今年の繁忙期は満室で乗り切れる!
そんな淡い期待はほどなくして打ち砕かれることに。
繁忙期後半の退去通知
繁忙期も終わりに差し掛かった3月上旬、那須のアパートを任せている管理会社から退去の連絡が届きました。
退去予定日は3月31日。つまり、繁忙期が終わりを告げる、まさにその日に退去するという連絡でした。
繁忙期を満室で乗り切るという目標が、この時点で打ち砕かれたということになってしまいました。
那須のアパートは、これで2件の空き。空室率2割というのは、これまでの最低タイ記録。しかし、駐車スペースの問題を解決するにはもう少し時間が掛かりそうです。
できれば駐車スペースを気にしない方が早期に入居を決めてくれればよいのですが。
そのために、1,000円程度の家賃交渉であれば、管理会社の判断で決めてもらうなど、私は管理会社にある程度の裁量を与えるようにしています。
私の了解を得るための連絡を省くことで、連絡が付かなかったときの機会損失を免れることができるだけでなく、よりスピーディーに対応してもらうことができるからです。
那須アパートの退去連絡と時を同じくして、今度はバイクガレージ解約の連絡です。ただ、バイクのシーズンはこれからが本番です。
バイクガレージに関しては、4月からが繁忙期になることが不幸中の幸いです。
9台分は順調に稼働していることもあり、試験的に賃料を2,000円上げてみることにしました。
2度目の夜逃げに遭遇
一度ならず二度までも夜逃げされる大家さんはそう多くないのではないでしょうか。
この方の退去通知も3月上旬でした。
退去予定日が3月末とのことだったので、向こう1か月分の家賃は支払っていただくことになる旨を説明し、あとは新たに契約した管理会社に交渉を引き継ぐことに。
それまでここは自主管理物件。
入居者への対応を私自身が行っていましたが、募集もしなければならないので退去のタイミングで管理会社に委託するようにしたのです。
ところが、入居者に何度連絡しても連絡が付かないとのことです。以前の苦い経験が脳裏をよぎります。
現地を確認してもらうと、案の定、カーテンは外され部屋の内部はもぬけの殻とのことでした。
今回の場合、滞納は家賃1か月と更新料のみではありますが、部屋内部の想像以上の荒れ具合には一同驚愕です。
壁のいたるところに猫の爪痕があり、下地まで削れてしまっています。タバコで茶色く変色したクロスは剥がれ落ちてしまっています。
壁だけにとどまらず、ひっかき傷はキッチンや玄関収納、木枠などにも及んでいて、少なく見ても原状回復するのに50万円はかかりそうな状態です。
回復費用は、借主に負担をお願いします
一般的に、通常損耗を超える部屋の損傷の回復費用は、借主に負担をお願いすることになります。
この分は、未払いの家賃と更新料と併せて、債権回収会社に回収をお願いする手続きをしているところです。
この部屋には洗濯機置き場がなかったので、原状回復のついでに洗濯機置き場を設けることにしています。
また、給湯器、エアコン、コンロなどの古びた設備を一新して、次の入居者さんにも気持ちよく暮らしてもらえることでしょう。
そのための工事もGW中には終了、5月には新しい入居者さんを迎えられたらと思っています。(執筆者:内田 陽一)
情報提供元: マネーの達人