「ゴールドカード」、「プラチナカード」は憧れのカードですが、実際にそのカードに金やプラチナが使われているわけではありません。
しかし、マスターカードが発行する「ラグジュアリーカード」は、そんな名前だけのカードではありません。
スペックも充実しており、所有欲をかき立てられるカードです。
今回は、「ラグジュアリーカード」について説明します。
ラグジュアリーカードは金属製!
「ラグジュアリーカード」は、クレジットカード会社「ブラックカード」と提携して新生銀行グループのアプラスが発行するクレジットカードです。
その最大の特徴は、カードが金属でできているということです。
これまでのクレジットカードは、一部を除いてゴールドカードであってもプラチナカードでもプラスチック製でした。
しかし、ラグジュアリーカードは表面がステンレス、裏面がカーボンとなっております。
表面の加工に違いがあり、ゴールドカードは24金仕上げ、ブラックカードはステンレススチール、チタンカードはブラッシュドステンレススチール仕上げです。
3枚のラグジュアリーカードを比較
ラグジュアリーカードには、ゴールド、ブラック、チタンがあります。
通常ですとブラックが最上位ですが、ラグジュアリーカードではゴールドが最上位で、ブラック、チタンの順番です。
3枚のカードのスペックを比較してみましょう。
ポイント還元率は低い
ラグジュアリーカードを国内で1,000円利用するごとに、1ポイントが付与されます。
1ポイント=5円相当の価値がありますので、ポイント還元率は0.5%と、高い年会費の割には合わない低還元率です。
海外利用では1,000円利用ごとに2ポイントが付与され、以下のように、一定金額以上の国内利用でボーナスポイントを得られます。
・ ゴールド : 年間200万円以上利用 → 1,000円利用につき2ポイントボーナス
・ ブラック : 年間150万円以上利用 → 1,000円利用につき1ポイントボーナス
・ チタン : 年間100万円以上利用 → 2,000円利用につき1ポイントボーナス
ただし、ボーナスポイントを加味しても、年会費の割に還元率は低いですね。
特にゴールドカードは、圧倒的に高い年会費の割に最高でも1.5%の還元率と、年会費無料の「DCカードジザイル」と同じです。
サービスは充実
ただし、ラグジュアリーカードに限らず多くのステータスカードは、高い年会費の割にポイント還元率は低いです。
ステータスカードのメリットはその充実したサービスですが、ラグジュアリーカードも例外ではありません。
ラグジュアリーカードの種類にかかわらず、以下のようなサービスが用意されています。
・ 24時間対応のコンシェルジュ
・ 新生銀行のプラチナ会員資格
・ プライオリティパス
・ 国際便手荷物宅配無料(往復3個まで)
・ 旅行傷害保険(最高1億円)
・ 航空機遅延保険
・ ショッピング保険(最高300万円)
さらに、最上位のゴールドカードには、ブラックやチタンにはない以下のような特典もあります。
・ 国立新美術館が会員と同伴者1名まで無料
・ ハワイアン航空のエリート会員ステータス「Pualani Platinum」を提供
・ 東京23区内のレストラン ⇔ 23区内の指定場所を特別車種で送迎
・ ゴールドカード会員限定店舗(名店や隠れ家的レストラン)の予約
ラグジュアリーカードは持つべきか?
正直な話、名より実を取る方にはラグジュアリーカードをおススメできません。
ポイント還元やマイル還元など、数字で分かる実益もそうなのですが、ステータスカードならではの特典やサービスを見ても、他社のステータスカードで同程度のサービスをもっと安い年会費で実現できます。
「手に持ってプレミアム感を実感したい」
「日本ではレアなマスターカードのワールドエリートの特典が魅力的だ」
こんな人には、ラグジュアリーカードがおススメです。(執筆者:角野 達仁)
情報提供元: マネーの達人