「貯蓄から投資へ」の流れを進めて行く政府の想いとは裏腹に、なかなか増えない投資人口。
日本人の国民性に起因する部分が大きいことは確かですが、あまりにもそのペースは鈍いと言えるでしょう。
金融教育が遅れている日本においては、何から初めて良いかわからない人も多数存在します。
漠然と蔓延する“投資は敷居が高い”という感覚。投資には資金力が必要と感じられる方も多数いらっしゃるでしょうがその限りではありません。
ここからは、「少額でも始められる株式投資」をテーマに話を進めさせて頂ければと思います。
誰でも利用可能! ミニ株と言う投資手法。
ミニ株とは株式ミニ投資の略称。最低購入株数である単元株の10分の1の金額で投資出来る制度です。
少額投資をしようと思った際に、以前までは投資信託等で間接的に投資をするしかありませんでした。しかし、このミニ株制度の誕生で個人の少額投資への間口が広がりました。
例えば、トヨタ自動車(7203)の株式を購入しようとした場合。
直近、6,500円処での推移が続きます(2月末時点)。トヨタ自動車の単元株数は100株なので、投資に際しては6,500円×100株、即ち、65万円程掛かるイメージになります。
この金額だと、投資初心者では身構えてしまうかもしれません。
仮に、ミニ株で発注したとすると6,500円×10株で購入可能。つまり、6万5,000円程度で同社株を購入出来てしまう訳です。
この金額であれば、株式投資へのハードも一気に下がるでしょう。現状の制度は、非常に個人投資家にフレンドリー。今や投資は誰にでも出来る資産形成手段のひとつなのです。
ミニ株でもそれなりに金額がかさむ場合は?
数万円単位の投資であれば、初心者でもかなり投資しやすくなるでしょう。
しかし、数十万単位で購入代金がかさむと、やはり投資を躊躇しがち。ミニ株でも購入代金がそれなりの場合は、端株での購入方法があります。端株とは、ざっくり言うと一株からの投資手法。
例えば、ユニクロで有名なファーストリテイリング(9983)の株。同社株の最低購入単元は100株です。
現状の株価が3万5,000円程度(2月末時点)なので、同社株を最低単元で購入するにしても350万程度は掛かってくる訳です。
もちろん、この金額に手数料も乗ってきます。初心者には、なかなか手の出しにくい金額でしょう。
仮に、ミニ株制度を利用するにしても3万5,000円×10株で約35万円。初心者の方には、これでも比較的高いハードルかも知れません。そんな方にお勧めの制度が端株取引なのです。
端株購入ならワン株取引の利用がおすすめ
購入代金がネックで株式の購入を躊躇している方には、ワン株取引の利用をおすすめします。ワン株取引とはマネックス証券が提供する端株売買制度の名称です。
≪画像元:マネックス証券≫
先程の、ファーストリテイリング株の取引例に戻りましょう。
仮に、ワン株制度を利用した場合には3万5,000円×10株。つまり、購入代金は3万5,000円程度で完結する訳です。
どうしても手に入れたい銘柄がある場合には、この制度を使わない手はないですよね。
お小遣い感覚で、購入したい銘柄が手に入る点、非常に魅力的な制度と言えるでしょう。
また、値がさ株購入時の押し目買いにも有効です。値がさ株を単元株で購入時には、押し目買いにもそれなりの資金力が必要になります。
株価の下落局面でも、少額であれば追加購入しやすいですよね。このように、ワン株取引には様々なメリットがあるのです。
端株取引ができる証券会社は少ない。手数料にも格差。
そもそも端株と言う言葉を聞いたことがある人は少ないのではないでしょうか。端株取引は非常に有効な投資手法であるにも関わらず、同制度を取り扱っている証券会社は非常に少ないのです。
主にネット証券メインに取り扱いがありますが、その手数料には大きな差があります。
結論から言うと、マネックス証券が最安です。1万円未満の株式であれば手数料50円から購入出来ます。
≪マネックス証券HP≫
端株と言えど、10万円以上掛かると1,000円程度手数料が掛かる証券会社がほとんどです。
マネックス証券では、仮に購入代金が10万円をオーバーしたとしてもその手数料は500円程度で完結します。
手数料が、1%掛かるのと0.5%で済むのでは大違いですよね。コスト競争力を考えてもマネックス証券の利用をおすすめします。
決して敷居が高くない株式投資。ワン株取引で短期少額トレードも実現
ワン株取引を利用することで、より株式投資が身近な存在になるでしょう。もちろん、長期で腰を据えた資産形成がメインです。
しかし、ワン株取引を利用することで、値がさ株の短期少額トレードも実現出来ます。マイナス金利導入下の超低金利時代。
投資を行わないことがリスクになりつつあります。まずは、マネックス証券のワン株取引で少額から資産形成をおすすめします。(執筆者:徳田 陽太)
情報提供元: マネーの達人