最近、モバイル機器の持ち方が多様化しています。
かつては、ドコモやソフトバンクなどの大手通信事業者が寡占状態でしたが、現在では格安スマホや格安SIMなどが登場してきています。
インターネットにつながるモバイル機器も、パソコンやスマホだけではなく、タブレットやゲーム機までつながるのです。
今回は、そんな多様化するモバイル機器にぴったりな「モバイル保険」を紹介します。
修理をしようとするとこれだけかかる!
スマホが壊れてしまった場合、いくらくらいかかるのかを、iPhone6s Plusで見てみましょう。
(1) 全損・本体交換 → 4万1,904円
(2) 背面カメラの交換 → 9,666円
(3) レシーバーモジュールの交換 → 8,931円
(4) ディスプレイの修理 → 4万1,904円
(5) スピーカモジュールの交換 → 8,931円
(6) 水没修理 → 4万1,904円
大手通信事業者の補償サービスは?
モバイル保険を見る前に、まずは大手通信事業者の代表として、NTTドコモの「ケータイ補償サービス」を見てみましょう。
月額料金
・ 500円(2014年冬モデル以降のスマートフォン、タブレット)
・ 380円(それ以外の機種)
サービス内容と料金
ケータイ補償サービスに加入するためには、対象機種購入日を含めて14日以内に申込をしなければならないので、比較する時間があまりありません。
また、iPhoneやiPadは別の補償サービスがあり、端末ごとに加入しなければなりません。
モバイル保険の補償内容
次に、「モバイル保険」がどのような補償内容になっているのか、見てみましょう。
モバイル保険のメリット
多くの端末が対象に
通信事業者の補償サービスは、自社の端末のみを対象としています。
しかし「モバイル保険」はドコモやソフトバンクのスマートフォンはもちろんのこと、急速に広がりを見せている格安スマホまで対象になるのです。
最大3台までまとめて面倒見てくれる
「CiscoSysteme 2011.whitepaper」によりますと、2015年時点における1人当たりの情報端末の所有数は、平均で3.47台となっております。
確かに、スマートフォンやタブレット端末、携帯ゲーム機や音楽プレイヤーなど、1人で何台もの情報通信端末を持っている人は少なくありません。
それらをまとめて3台まで、しかも月額700円で補償してくれるのですから、大手通信事業者の補償サービスと比べれば割安ですね。
補償を引き継げる
モバイル保険に加入していた端末から、新しい端末に買い換えたとき、モバイル保険ならばマイページから端末情報を切り替えるだけで、補償対象を新しい端末に変更できます。
モバイル保険の注意点
主端末と副端末で補償金額が異なる
モバイル保険では最大3台まで補償の対象となりますが、1台を「主端末」、2台が「副端末」の扱いになります。
主端末と副端末では、以下のように補償金額が異なるので、特に主端末選びには注意しましょう。
対象端末に条件がある
モバイル保険には、対象端末に以下の条件が課せられています。
・ 「技適マーク」のついている日本国内で販売されている端末
・ 購入後1年以内の端末
・ 中古端末は3か月以上の保証期間があること
・ オークションで購入した中古端末は対象外
・ 加入時点で壊れていない端末
・ 本人名義でない端末は対象外
対象外のトラブルもある
モバイル保険には、以下のように対象外のトラブルもあります。
・ 端末の欠陥
・ 置き引き・紛失
・ 地震・水害・台風
・ 購入から1年以内のメーカー責任による故障
・ 日本国内で生じた損害
持っていたスマホを盗まれた場合は対象となりますが、どこかに置き忘れて盗まれた場合は対象となりません。
端末が盗まれた場合は、最寄りの警察署で盗難届出証明書をもらうのを忘れないでください。
こんな人にモバイル保険はおすすめ!
・ 複数のモバイル機器を持っている人
・ 端末をうっかり落としてしまう、うっかり水没させてしまう人
・ 高額なSIMフリースマホを使っている人
(執筆者:角野 達仁)
情報提供元: マネーの達人