【登場人物の紹介(3名)】
FP 肩凝(カタコリ)ケイ 還暦(祖父の代からのタイガースフアン)
■今回のご相談者は親子
息子:岡松シュウゾウ ある工場の課長「少し抜けている」45歳(自称ジャイアンツフアン)
父親:岡松コウゾウ 農家「少しボケが入っている」77歳(農業一筋)
2月4日立春! ここは大阪道とん堀
父親:あ~の人もこの人も・・・( ^ω^)・・・ まだ寒いで、お好み焼きでも食べたいのう!
息子:お好み焼き? 良いね! おやじもこの歌すきだな?
父親:道頓堀は高いところから飛び込む人も絶えないけどな? やっぱりいいわね!
「安井道頓(夏の陣で討ち死)が手掛けて従兄弟等が江戸時代に完成させた。2016年には道頓堀開削400年祭が行われた」
息子:そうなんだおやじ。このあたりは高いから地方の土地を買って流行りの戸建てアパートを考えているんだ! おやじの知り合い(不動産業者)に聞いてみてよ! 安い畑ないかな?
父親:うん、安いはっさく? わしの故郷の和歌山なら一杯あるよ!
息子:おやじ? 耳遠くなったな? 畑だよ! だいこんとか植える畑だよ!
父親:そうかやっとおれの農家を継ぐ気になったのか? おやじの故郷に帰って住みたいと?
息子:だから違うって!(・・・やたら大きな声で)
父親:なんだ? 違うのかい!
息子:前々から思っていたんだ! 今は仕事がこちらで無理だけど、将来は農家も手伝うよ! その為にも農家以外の収入源を確保したいんだよ!
父親:よし、そういう事なら一肌脱ごう!
息子:やめてくれ! 服脱いで飛び込むのか?(・・・気持ちが高揚して脱いだだけである)
父親:それもいいのう!(・・・お前は秀吉か?) うれしいんだよ! その言葉が・・ 実はこころ当たりがある(・・・駅近くの畑を手に入れ大根畑を目論んでいた!)
『中国から伝えられた大根は江戸時代にに拡散されたそうです。この大根の効果と言えば、食べ過ぎて疲れた胃腸の調子を整えてくれる。
これは、消化酵素のアミラーゼが豊富で、ビタミンCも多いところにあるるらしい。
インフルエンザ・風邪などの予防にもなるようで、葉の部分もビタミンA・鉄分が豊富であり、炒め物・味噌汁の具として食べられるすごものだということです。
葉が青々していて根にはつやのある大根を選ぶと良いらしい。葉がついているという事は、それだけ葉が根の養分を吸収するらしく、葉は切り落とした上で別々に保存するのが良いとのことです。』
(・・・これはFP肩凝ケイの入知恵だな?)
息子:おやじ、ケイのどうでもいい雑談をよく聞いてるね?(・・・かってな耳やわ?)
父親:お前の代わりに管理するのにはわしも年だからにゃ、駅に近い方がいいのう!
息子:おやじ和歌山に駅地下があったっけ?(・・・大阪でも駅地下に畑はない?)
父親:ボケおって!(・・・あんたには言われたくない? ボケツッコミは日常茶飯事の大阪仕込み?)
息子:おやじ決まりだ! 明日、和歌山へ行く!
父親:おっおれの故郷に戻るのかい? FPのケイにも同行してもらうわい!(・・・おやじは畑に関しては目利きだが、いざ建物を建設するとなると様々な問題がある)
視察当日
—FPケイの車で現地へ向かうことになった。車内には(六甲おろしの音楽が流れている)・・・ケイは祖母の時代からタイガースファン勝ち負けには敏感だ!—
ケイ:もうすぐ現地に着きますから、スマートフォン用意しといてね。現地には不動産業者の担当者も来られてるから、写真撮ってもいいらしいからよろしくね。
現地到着
—先生より業者さんを紹介され挨拶をかわした後—
息子:先生(ケイ)! こちらの木が道にはみ出して危険ですね!
ケイ:近くで工事している住宅建設業者さんが搬入車の邪魔だから売主に切らせてと申し出たそうだからお任せしよう!
息子:おやじが言うには測量とかは済んでるんですよね。
ケイ:そのお話は業者さんから説明して頂こうかな?
業者さんが説明中
売主さん側のお話では相続物件でもありますので測量済みなのですが、お調べしました。ポイントが一つ見当たらないので、取引までには確認の上で処理致します。
「その他、畑の場合、宅地への地目変更や未登記物件の有無・産業廃棄物の処理・埋蔵物など、種々の課題の説明がある。
特に売主負担・買主負担・関連業者の役割など詳細に聞いた方が良い。契約書に明記など、解らないときでも横にFPがいると頼もしい!」
(畑:農地法第五条第一項の規定による農地転用などの届が必要・・・いわゆる五条申請)
「未登記物件でも固定資産税評価証明書には記載されている場合もあり持ち主など確認できる。
未登記物件んの処分などの他、アスベスト・産業廃棄物が見っかった場合の法的な処理や埋蔵物が見っかった場合などでの負担なども重要な課題となる。・・・法律やお金に関することですから」
(アスベストなどは昭和のころは合法的であった時期もあり、瓦などにすりこまれているなど一見では分からないこともある。)
息子:この物件! 気に入りました! お話を進めてください。
ケイ:業者さんが言うには別の買主さんとご相談中のようなので、その結果を待ちましょう!
父親:言うの忘れてた。わしは知っとったが、和歌山へ行きとうてのう。(・・・やるなおやじ?)
息子:良いでしょう。待ちましょう。どちらにしても準備もあるし、時間はかかるでしょう。
ケイ:息子さんはお仕事で色々ご苦労されているようですから呑み込みが早いですね。
こちらの業者さん(現地)で、収支などシュミレーションしてもらいましょう!
ご融資など受けられるのであれば、給与振り込みなど(メイン化)されている銀行さんでシュミレーションしてもらいましょう!
「ケイはケイの良いと思う金融機関を無理にお勧めはせず、自助努力できる方向を主眼に置いている。セカンドオピニオンの立場でをモットーにしている!
もちろん、メインバンクが断るなど不測の事態にはしゃしゃりでる? また、現地に銀行側の支店の有無なども考慮する。」
「ケイは自分でもシュミレーションはするが、業者さん!特に現地をよく知る業者さんの収支のシュミレーションは良しと思っている。
ただし、盲点はないかなどには余念はない。ケイの専門家パートナーなどに現地の専門家などを紹介してもらい手続きなどもスムーズに遂行させる自負をもっている。」
父親:わしは待てんがのう(・・・1、2か月? 頑健そう100歳までは23年ありますよ。)
ケイ:いや? まだまだお若いですよ!(・・・肩凝るわ)
父親:わしの方が高こう買うでな? わしの勝ちですわ?
息子:おやじ?(・・・勝ち負けは言うな? ケイには禁句や! おれはジャイアンツやし)
ケイ:おやじさんはタイガースフアンにしたいですね!(・・・ほら来た!)
でも勝ち負けの問題ではないのでお待ちくださいね!(・・・ホッ)
・・・後半へ続く!(執筆者:木村 正人)
情報提供元: マネーの達人